「加薬」ってどういうこと?いつ使う言葉?
本日3月21日は、『プリの日』という記念日です。「プリ」とは、プリントシール機のこと。撮影ブースの中で撮影した写真を、すぐにプリントしてシールに加工してくれる、お馴染みのセルフサービス機器です。記念日の日付は、「3、2、1」のカウントで撮影されることにちなんでいます。1990年代半ばに登場したサービスですが、若者を中心に大流行しましたので、お友達や恋人と撮影したり、シール交換をしたり…という思い出のある方も多いでしょう。昨今では「目を大きくする」「肌をトーンアップする」「小顔にする」などの「盛れる(加工処理付き)」のプリが主流で、大人世代が久しぶりにこれを使うと「え?これが私?」と驚くような(笑)、写真が出てきて、エンタテインメント性を感じますよ。久しぶりにトライしてみてはいかがでしょうか?
本日は「盛」「加」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「盛衰」ってなんと読む?
「盛衰」という日本語の正しい読み方を、以下の選択肢から選んでください。
1:せいすい
2:じょうすい
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 1と2の両方 です。
「盛衰」は、単語としては「せいすい」「じょうすい」どちらで読んでも正解です。固有名詞ですと、四字熟語の「栄枯盛衰(えいこせいすい)」や、歌舞伎の演目『ひらかな盛衰記(せいすいき)』は、「せいすい」と読むのが一般的です。一方、古典の『源平盛衰記』は「げんぺいせいすいき」「げんぺいじょうすいき」どちらで読んでも問題ありません。…と、意外と読み方に迷う単語でしたので、扱ってみました。
さて、2問目は「加」という字の入ったクイズです。
【問題2】「加薬」ってどういうこと?
「加薬」という日本語の意味として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。
1:処方薬の量を増やすこと
2:大胆な手法
3:料理の具材
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 3:料理の具材 です。
「加薬(かやく)」は、「料理の副材料」を総合的に指す言葉です。「加薬ごはん」「加薬うどん」のように、複数の具材をまとめて表したり、ネギやショウガといった「薬味(やくみ)」を指す言葉としても使われます。関西地方などでは、鍋料理の、メイン食材以外の野菜や豆腐などをまとめてこう呼ぶこともあるようです。もとは、漢方薬の処方の際、主薬に補助の薬を少量入れてつくることから転じたようですが、現代の国語辞典には、前述のような、料理の副材料を指す言葉として掲載されています。
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本日は、3月21日『プリの日』にちなんで、「盛」「加」という字の入った日本語から、
・盛衰(せいすい/じょうすい)
の読み方と、
・加薬(かやく)
の意味などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『和・洋・中・エスニック 世界の料理がわかる辞典』(株式会社講談社)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱