「入会地」ってなんと読む?「にゅうかいち」ではないのです!
入社式、入学式のシーズンですが、小中学校の入学式は、今日明日あたりまでがピークのようですね。みなさまの周囲でも、新しい門出を迎えた方、いらっしゃるのでは?本日は「入」「式」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「入会地」ってなんと読む?
「入会地」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「共同利用の権利が設定されている山林原野または漁場」を指す言葉です。
<使用例>
「あの山は入会地になっていて、うちも入会権を持っているから、散策や山菜とりができるのよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 入会地(いりあいち) です。
「入会」という表記、一般的に「にゅうかい」、つまり、何かの会に入ることを連想しますが、「入会(いりあい)」と読む言葉もあり、こちらは、「特定地域の住民が、慣習にもとづいて、一定の山林原野または漁場を協同で利用すること」を意味します。この権利を「入会権(いりあいけん)」と言い、これが設定された山林原野または漁場を「入会地(いりあいち)」と呼びます。大人の会話や、ビジネスの場でも登場する可能性のある、誤読しやすい言葉ですので覚えておきましょう。
さて、2問目は「式」という字の入ったクイズです。
【問題2】「彼式」ってなんと読む?
「彼式」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「たかがあれくらい」「あのやりかた」などの意味を持つ言葉です。
<使用例>
「彼式のトレーニングでへこたれてしまうなら、あの子がプロを目指すのは厳しいわよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出て参ります。
正解は… 彼式(あれしき) です。
「彼式(あれしき)」、意外な読み方ですが、「彼」が指示代名詞にもなる、という知識を持っていれば読める熟語です。大人の教養として覚えておきたいですね。
***
本日は、入社式、入学式シーズンにちなんで、「入」「式」という字の入った日本語から、
・入会地(いりあいち)
・彼式(あれしき)
などの読み方、言葉の背景をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱