「手妻」ってなんのこと?絶対知っているアレです!
明日、4月20日は『郵政記念日』です。1871(明治4)年のこの日、それまでの飛脚制度に代わって、郵便制度が実施されたことにちなんで制定されました。この日から1週間は『郵便週間』として、郵便業務のPR活動などが行われます。また、この日を含む1週間は『切手趣味週間』とされ、毎年、デザイン切手が発行されております。今年は本日、4月19日から、美術館蔵の2種類の屏風絵が印刷された、とても美しい84円切手が発売されていますよ。ということで本日は「切」「手」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「切口上」ってなんと読む?
「切口上」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「一語ずつ区切ってはっきりと言う言い方。堅苦しく改まった言い方。形式的で無愛想な言い方」「江戸時代の歌舞伎で、1日の演目が終わる時に述べられたあいさつ」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「前任者の挨拶は切口上だったけれど、新任の方はウイットに富んだスピーチをされたわね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 切口上(きりこうじょう) です。
「口上(こうじょう)」は、「口頭で申し述べること」「口のきき方」を指す言葉です。「切口上(きりこうじょう)」は、これに「切」が複合した言葉です。お芝居の最後のあいさつもこう呼ばれます。「きりくちうえ」などと誤読なさらぬよう、お気を付けくださいね。
さて、2問目は「手」という字の入ったクイズです。
【問題2】「手妻」ってなんのこと?
「手妻(てづま)」という日本語の意味として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。
1:手品
2:薬指
3:口元を手で隠す動作
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 1:手品 です。
「手妻(てづま)」は、日本古来の「手品・奇術」を指す言葉で、手を稲妻のように速く動かして行う妙技なので、こう呼ばれるようになった、と言われております。「手品」のほか「手先。手先の仕事」という意味でも使われる言葉です。
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本日は、4月20日『郵政記念日』にちなんで、「切」「手」という字の入った日本語から、
・切口上(きりこうじょう)
の読み方、
・手妻(てづま)
の意味、言葉の背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/郵便局ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱