「道導」ってなんと読む?「どうどう」ではありません!
明日、4月22日は『道の駅の日』です。建設省(現国土交通省)から、103か所の「道の駅」が初めて登録された日付にちなんだ記念日で、「道の駅」間の連携強化や販売促進、さらなる活気を呼びこむことを目的に掲げています。「道の駅」といえば、ひと昔前は休憩スポット的な認識でしたが、現在はレジャーの目的地のひとつになるほど、地域性や個性あふれるスポットが増えて、注目されていますよね。ということで、本日は「道」「駅」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「道導」ってなんと読む?
「道導」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「未知の方向や距離などを示す標識」「物事の順序を教えて手引きの役をすること。また、その人や、そのもの」という意味の言葉です。
<使用例>
「道の駅まで行くなら、あそこに見える杉の木を、右に曲がる道導にするといいですよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 道導(みちしるべ) です。
「導く」という字の意味からの当て字と思いきや、「導(しるべ)」という読み方があるのです。「道導(みちしるべ)」のほか「道標(みちしるべ)」という表記もございます。
さて、2問目は「駅」という字の入った、超難問です。
【問題2】「駅馬駅」って何と読む?
「駅馬駅」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「駅馬(はゆま=古代、官吏などの公用の旅行のために、諸道の各駅に供えた馬)の継ぎ立てをする宿駅」という意味の言葉です。
<使用例>
「この旅館の敷地は、その昔、駅馬駅のあった場所に位置しているそうです」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 駅馬駅(はゆまうまや) です。
「駅馬駅(はゆまうまや)」、難問でしたので、ヒントで「駅馬(はゆま)」という言葉を入れましたが、「駅(うまや)」は読めたでしょうか? 実は「駅(うまや)」は、「駅」の表外読みなのです。「駅(えき)」という言葉、現代では鉄道のイメージが強いですが、その昔は「馬」を乗り継ぐ場所だったのですね。ひとつの字の奥に、歴史が息づいています。
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本日は、4月22日『道の駅の日』にちなんで、「道」「駅」という字の入った日本語から、
・道導(みちしるべ)
・駅馬駅(はゆまうまや)
の読み方、言葉の背景をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(株式会社小学館)/一般社団法人日本記念日協会ウェブサイト/『漢字ペディア』(公益財団法人日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱