「長大息」ってなんと読む?「ながおおいき」ではありませんよ!
明日、4月29日は、国民の祝日『昭和の日』ですね。昭和時代には『天皇誕生日』だったこの日、その後『みどりの日』という祝日に変化したあと、2007(平成19)年から現在の『昭和の日』として施行されております。これには、昭和時代に定着した「ゴールデンウィーク」を残そう、という狙いもあったようです。「昭和」は64年までと、日本の歴史上、最も長く使われた元号ですので、本日は「最」「長い」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「最右翼」ってどういう意味?
「最右翼(さいうよく)」という日本語の意味として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。
1:最も有力なもの
2:最も暴力的で危険な人物
3:実力が計り知れない者
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 1:最も有力なもの です。
「最右翼(さいうよく)」は、もとの言葉の意味として「左右に広がったものの、最も右側の部分」を指します。昔の日本にあった軍関係の学校では、成績順に右から並んだことから「最右翼(さいうよく)」に位置するのが、その学校の「最優秀者」でした。そこで「あるものごとについて最も有力なもの」を「最右翼(さいうよく)」と呼ぶのです。言葉そのものは、右翼思想とは関係ありませんが、「最+右翼(思想)」という文脈であれば「最も右翼的な思想。極右」を表すでしょう。しかし「優勝候補の最右翼」など、思想とは全く関係なく「最有力者」という意味で使われるケースのほうが多い言葉です。
さて、2問目は「長」という字の入ったクイズです。
【問題2】「長大息」ってなんと読む?
「長大息」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「長いため息をつくこと。また、そのため息」を言う言葉です。
<使用例>
「結婚する気がない、なんて正直に言ったら、実家の父も母も長大息よ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 長大息(ちょうたいそく) です。
「長い、大きいため息」で「長大(ちょうだい)な息」ではないので、「大(たい)」は濁らず「長大息(ちょうたいそく)」と読みます。
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本日は、4月29日『昭和の日』にちなんで、「最」「長」という字の入った日本語から、
・最右翼(さいうよく)
の意味や言葉の背景、
・長大息(ちょうたいそく)
の読み方などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱