超難読!でも絶対知っている言葉「仮令(〇〇え)」・・・なんと読む?
明日、5月1日と言えば「令和始まりの日」ですね。2019年4月1日に菅義偉(よしひで)官房長官により新年号「令和」が発表され、5月1日から改元されました。ということで、本日は「令」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「仮令」ってなんと読む?
「仮令」の読み方として正しくなるよう「〇〇え」の〇の中に、それぞれかな1文字ずつ入れて完成させてください。
ヒント:副詞で「仮に、ある事柄を想定しながら、結果はそれに影響されない」ことを表します。
<使用例>
「仮令(〇〇え)家族でも、私が楽しみに買っておいたプリンを黙って食べてしまうなんて、許せないわ!」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 仮令(たとえ) です。
「たとえ~でも」という表現、日常的に使う言葉ですが、こんな漢字表記があるとは、ご存知ない方も多かったのでは? 日本語は奥深いですね。
さて、2問目にまいります。
【問題2】「令厳」ってどんな人?
「令嬢」は「他人を敬い、その娘を言う言葉」ですが、「令厳(れいげん)」は、「他人を敬い、その…」どんな関係の人を指す言葉でしょうか?以下の選択肢の中から正しいものを選んでください。
1:上司
2:父
3:夫
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 2:父 です。
「令息(れいそく)」は「他人を敬い、その息子を言う言葉」で、同じように「妻」のことならば「令室(れいしつ)」や「令夫人」、「母」ならば「令母(れいぼ)」と表現します。これが「父」の場合は「令厳(れいげん)」です。ちなみに、同じニュアンスで「夫」を表現する言葉はございません。ひと昔前の考え方として「夫」が主体、家長であるので、苗字に「さま」を付けるなど、その世帯の代表として呼び、「その妻」「その母や父」「その息子や娘」を敬う言葉がそれぞれある…という形のようです。「令~」は家父長制に即した言葉ですので、これからの時代は「夫」を意味する「令〇」という言葉も誕生するかもしれませんね。
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本日は、5月1日「令和始まりの日」にちなんで、「令」という字の入った日本語から、
・仮令(たとえ)
の読み方と、
・令厳(れいげん)
の意味などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱