「勘当(かんどう)」って、なぜ「親子の縁を切る」ことを言うの?
明日、5月11日は、『ご当地キャラの日』『ご当地スーパーの日』など、5(ご)10(とう)1(ち)の語呂合わせにちなんだ、複数の記念日になっております。ということで、本日は「当」「地」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「勘当」ってどういうこと?
「親が子との縁を切る」ことを言う「勘当(かんどう)」の、元の意味として正しいものを、以下の選択肢の中から選んでください。
1:激しく勘にさわる
2:悪い予測が当たる
3:法にてらし罪とする
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 3:法にてらし罪とする です。
「勘当」の「勘」は「勘える(かんが-える)」とも読む字です。「勘当」は、もともと「法にてらして考え、罪に当てる」という構成の言葉で「叱り責める」という意味で使われていました。そこから転じ「とがめて関係を断絶する」という使われ方をするように変遷したのです。語源を知るとますます、重みのある表現ですね。
さて、2問目は「地」という字の入ったクイズです。
【問題2】「天地(〇〇〇〇)」って何と読む?
「天地」という日本語の、かな4文字の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「天と地。全世界」「天の神と地の神」という意味の言葉です。
<使用例>
「古代の人々は、天地(〇〇〇〇)の恵みに感謝し、この神殿を建てたのです」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 天地(あめつち) です。
「あめつち」という言葉は皆さまご存知かと思いますが、「つち」の漢字表記は、この言葉では「地」であり「土」ではありません。「天地」という表記を目にしたら、文脈で読み方を判断してくださいね。
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本日は、5月11日『ご当地キャラの日』『ご当地スーパーの日』にちなんで、「当」「地」という字の入った日本語から、
・勘当(かんどう)
の語源と、
・天地(あめつち)
の読み方をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱