5月15日は「ヨーグルトの日」です。ご存じでしたか? この記念日を制定した食品メーカー「明治」の「明治ブルガリアヨーグルト」は、ヨーグルトの本場であるブルガリアからも認められた、発売以来50年以上愛されるロングセラー商品なんですよ。ということで、今回は「ヨーグルトの日」について。どんな理由で制定されたのかに加え、ヨーグルトにまつわる雑学や、ヨーグルトにまつわる記念日について解説します。

【目次】

ヨーグルトの日は、「明治ブルガリアヨーグルト」でお馴染みの「明治」により制定されました。
ヨーグルトの日は、「明治ブルガリアヨーグルト」でお馴染みの「明治」により制定されました。

【5月15日は「ヨーグルトの日」。なぜ?いつから?】

■「いつ」「誰が決めた」の?

「ヨーグルトの日」は、「明治ブルガリアヨーグルト」に代表される乳製品や菓子、健康食品などを製造、販売する株式会社明治が制定(当時は明治乳業)。一般社団法人日本記念日協会により認定・登録されました。

■「由来」は?

「ヨーグルトの日」の日にちはロシアの微生物学者で、1908年に食菌の研究でノーベル生理学・医学賞を受賞したイリア・メチニコフ博士の誕生日(1845年5月15日)が由来となっています。イリア・メチニコフ博士はヨーグルトに含まれるブルガリア菌が老化防止に役立つということを研究し、世界に発表。この研究のおかげでブルガリア菌を使ったヨーグルトが健康によいことが世界に広がりました。


【「ヨーグルト」関連の記念日はほかにもあるの?】

実は日本記念日協会により認定されたヨーグルト関連の記念日は、20以上あります。いくつかご紹介しましょう。

■ビフィズス菌の日

「ビフィズス菌の日」は12月2日。ビフィズス菌入りのヨーグルトなどを販売する江崎グリコ株式会社が制定しました。善玉菌の代表といわれるビフィズス菌入りの食品を食べることでおなかをよい状態に保ち、健康を維持することが目的。日にちはフランスの小児科医のアンリ・ティシェ氏が、パリの生物学会でビフィズス菌の発見を発表した日(1899年12月2日)にちなみます。

■明治ブルガリアヨーグルトの日

ヨーグルトの本場であるブルガリアから認められたヨーグルトとして、1973(昭和48)年12月17日に発売された「明治ブルガリアヨーグルト」。その発売元の明治が制定したのが12月17日の「明治ブルガリアヨーグルトの日」。「ヨーグルトの正統」として、長年、多くの人々に愛され続けてきた「明治ブルガリアヨーグルト」の魅力を伝えるのが目的です。明治はこのほかにも「明治プロビオヨーグルトR-1の日(12月1日)」も制定しています。

■アロエヨーグルトの日

「アロエヨーグルトの日」は、日本で初めてヨーグルトにアロエ葉肉を入れて発売した森永乳業が制定した記念日で、12月10日です。この日にちは、発売日である1994年12月10日にちなんでいます。アロエヨーグルトは、食べた人に、体の内側からきれいに、健康になってもらおうという思いから開発されたのだそうです。

■2連ヨーグルトの日

2個で1パック、ふたの部分がくっついていて、パキッと割ってふたつに分ける2連ヨーグルト。この「2連ヨーグルト」を夫婦や親子で仲良く食べてもらい、健康的な生活を送ってもらおうとの願いから、2連ヨーグルトを主力製品とする森永乳業が2月2日に制定。日にちは2と2が重なる日であることから「2連」をアピール。また、2月はヨーグルトの消費が減る時期でもあり、ヨーグルト市場の活性化もその目的のひとつだそう。

■小岩井 生乳(なまにゅう)100%ヨーグルトの日  

こちらはその名の通り、牛乳や乳製品を中心に、さまざまな食品の製造販売を手がける小岩井乳業株式会社が4月21日に制定。「小岩井 生乳(なまにゅう)100%ヨーグルト」は、日本で初めて生乳を100%使用し、長時間前発酵で製造した優しい酸味のなめらかなヨーグルトです。2024年に発売40周年を迎えることを機に、お客さまへの感謝を伝えることを目的に、記念日を登録しました。日にちは同商品の発売日(1984年4月21日)に由来します。

■ダノンBIOの日  

「プチダノン」「ベビーダノン」「ダノンヨーグルト」など、チルド乳製品の製造販売などを手がけるダノンジャパン株式会社が制定した記念日です。同社のヨーグルト「ダノンBIO」の美味しさを多くの人に楽しんでもらうことを目的とし、日にちはブランドロゴの「BIO」が数字の「810」と見えることから8月10日になったそうです。


【「ヨーグルト」にまつわる「雑学」6選】

■そもそもヨーグルトって何からできてるの?

一般的なヨーグルトは牛乳からできていますが、ヒツジやラクダ、ヤギの乳からもつくることが可能で、それぞれ特有の風味を感じさせるヨーグルトができ上がります。また、ヨーグルトの甘味は主に果物やハチミツなどを加えることによりますが、これらを調整することで、さまざまな味やテクスチャーのヨーグルトが生まれます。

■ヨーグルトをつくるのに欠かせないものは?

ズバリ、乳酸菌です。ヨーグルトの基本的な材料は、乳と乳酸菌。製造では生乳に乳酸菌を加えて発酵させますが、その工程には2種類あります。原料をタンクで発酵させたあとに容器に詰める「前発酵」と、原料を容器に詰めてから発酵させる「後発酵」です。「前発酵」はドリンクタイプ、「後発酵」は食べるタイプのヨーグルトになります。ちなみに、2月3日と毎月23日は「乳酸菌の日」です。乳酸菌飲料などを手がけるカゴメ株式会社が、2と3で「乳酸」と読むことから制定しました。

■ヨーグルトといえばブルガリア? 発祥の国は?

ヨーグルトの起源については諸説あります。6000〜8000年前の中央アジアの遊牧民がヤギやヒツジの乳を使うようになり、容器に入れておいた乳に偶然入った乳酸菌により発酵し、ヨーグルト状になったのが始まり、という説。一方、ヨーグルトという言葉の語源が、トルコ語でヨーグルトを意味する「ヨーウルトゥ」からきていることから、トルコが発祥ではないかという説もあります。

■ヨーグルトが健康によいとされるのはなぜ?

ヨーグルトが健康面に与えるメリットは主に4つ。ひとつめは、便通への作用が期待できること。乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌が、腸内の悪玉菌の増殖を抑えたり、腸のぜん動運動(腸の内容物を移動させる運動)を促したりして、スムーズな便通を促します。ふたつめは、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌には、免疫力を高め病気を抑制する作用があるといわれていること。3つめは、善玉菌を構成する物質には、体の免疫機能を高め、血清コレステロールを低下させる効果が報告されていること。4つめは、ヨーグルトなどの発酵食品は消化されやすく、体への負荷が少ないため、健康な体づくりを促進してくれる食品であること、などです。

■ヨーグルトの保存法は?

ヨーグルトに含まれる乳酸菌は温度が高いと活動が活発になりますが、この原理こそが、ヨーグルトが酸っぱくなったり水分が分離したりしてしまう原因です。そのため、10度以下の低温で保存するのが最適。また、振動を与えると水分(ホエイ)が分離し、風味が落ちてしまいます。振動が大きい冷蔵庫のドアポケットに入れておくのは避けたほうが無難です。でも、もしホエイが出てきてしまっても、よくかき混ぜれば復活するので大丈夫です!

■ヨーグルトって冷凍できるの?

ヨーグルトは一度凍らせると分離してしまいますので、冷凍保存はできません。冷蔵庫中、冷気の吹き出し口近くに置くのは避けましょう。また解凍すると組織が壊れ、水分が分離してボソボソになってしまいます。フローズンヨーグルトのように凍らせて食べたいときは。砂糖やはちみつなど、糖分を10%混ぜ、凍らせる途中で何度かかき混ぜるとなめらかに仕上がりますよ。

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いかがでしたか? ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌は、できるだけ毎日摂取し、継続的に腸へ補充することが大切だと言われています。ヨーグルト以外で善玉菌が摂取できる食べ物は、味噌やキムチ、チーズ、ぬか漬けなど。とはいえ、「これだけを食べていれば健康的」という食材はありません。栄養バランスのとれた食事を心がけ、体調を管理できるのも、大人のたしなみのひとつですね。

この記事の執筆者
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参考資料:『デジタル大辞泉』(小学館) /『日本大百科全書 ニッポニカ』(小学館) /『世界大百科事典』(平凡社) :