「幼い(い〇〇〇い)」ってなんと読む?「おさない」以外の読み方、わかりますか?
明日、5月20日は『子連れの日』です。5(子)20(連れ)の語呂合わせで、さまざまな場所に子どもを連れて行けるような思いやりあふれる寛容な社会を築きたい…との思いや、バリアフリーな世の中への願いを込め、子ども連れでのビジネス講座などを手がける法人が制定した記念日です。昨今、「子連れさま」「子持ちさま」など、子どもに関連した親御さんのネガティブな行動を揶揄するネットスラングが話題になっているようです。確かに一部、常識のない行動をする保護者も存在するとは思いますが、幼い子どものふるまいは、まだしつけの途中で親の手にも負えない状態であったり、小さな体の体調不良が深刻な事態を招きやすい…という怖さもあるものです。社会が一体となって成長を見守る、という寛容さも必要でしょう。ということで、本日は「幼」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「幼気」ってなんと読む?
「幼気」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「幼くてかわいらしいさま」「幼稚で愚かなさま」「小さくて愛すべきさま」などを意味する言葉です。
<使用例>
「幼気な子どものしたことですが、親御さんから丁重な謝罪を受けました」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 幼気(いたいけ) です。
「幼気(いたいけ)」という言葉は、もともと「痛い気」の意味で、かわいらしさが痛いほど心に強く感じられる様子から来た言葉だといわれております。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「幼い(い〇〇〇い)」ってなんと読む?
「幼い」の読み方として正しくなるよう、「い○○〇い」の○に、それぞれ、かな1文字ずつ入れて完成させてください。
ヒント:「幼くて小さいさま。あどけない」という意味の言葉です。
<使用例>
「間違いだらけの幼い(い〇〇〇い)ひらがなで書かれたお手紙、胸に迫るわね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 幼い(いとけな-い) です。
「幼い」は「おさな-い」という読み方がポピュラーですが、「いとけな-い」とも読みます。1問目の「幼気(いたいけ)」は、この「幼い(いとけな-い)」が音変化し、名詞化した言葉です。「幼い(いとけな-い)」はもともと「いとけになし」という古語で、「痛い気(いた-い-け)に、似たものがない」という構成から来た言葉です。確かに、まだ道理のわからない、学習しきれていない小さな子の愛らしさは、比類なく、独特ですよね。
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本日は、5月20日『子連れの日』にちなんで、「幼」という字の入った日本語から、
・幼気(いたいけ)
・幼い(いとけな-い)
の読み方、言葉の背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱