「五稜星」ってどんな星?あなたも見たことがあるかも!?
明日、5月21日は『探偵の日』。1891(明治24)年のこの日、新聞に、日本初の探偵業の広告が掲載されたことにちなんだ記念日です。さて、探偵と言えば、大人気コンテンツ『名探偵コナン』が、この2024年、漫画連載開始から30周年のアニバーサリーイヤーを迎えています。公開中の新作アニメ映画は現在、今年の国内興行収入1位を獲得しており、全世代的に日本でいちばん有名な日本人探偵は、江戸川コナンくんかもしれませんね。そして、『名探偵コナン』の映画シリーズは、サブタイトルの読み方が『黒鉄の魚影(くろがねのサブマリン)』『紺青の拳(こんじょうのフィスト)』などなど、特徴的なものが多いことでも有名です。最新作のサブタイトルは『100万ドルの五稜星(ひゃくまんどるのみちしるべ)』…というところで、本日1問目のクイズにまいりましょう。
【問題1】「五稜星」ってなんと読む?
「五稜星」の、一般名詞としての正しい読み方をお答えください。
ヒント:★の形の名称です。
<使用例>
「北海道の名所には、五稜星のシンボルが付いた建物がいろいろあるわね」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 五稜星(ごりょうせい) です。
「稜」は、「かど」「すみ」など、「はっきりと折目が付いたような先端部分」を意味する字です。例えば「稜線(りょうせん)」「山稜(さんりょう)」は、山の頂上と頂上を結ぶ尾根のことですね。「五稜(ごりょう)」は、「五つの突き出た角」を意味するので「五稜星(ごりょうせい)」は「★」の形を意味する言葉なのです。
さて、「五稜星(ごりょうせい)」は、北海道の開拓使のシンボルマークとされており、札幌市の時計台や、北海道庁旧本庁舎などにも、その姿を見ることができます。また、ビールメーカーのサッポロビールのロゴマークも、ここから来ているそうです。…というところで2問目にまいりましょう。
【問題2】北海道の「五稜星」は、なんの星?
北海道の開拓史のシンボルマークとなっている「五稜星」のモチーフとなった星を、以下の選択肢の中から選んで下さい。
1:オリオン座のベテルギウス
2:ポラリス(北極星)
3:昴(すばる)(プレアデス星団)
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 2:ポラリス(北極星) です。
北極星は、地球の自転軸を伸ばした先(真北)にあり「地球から見て動かない星」であることから、船で航海する際などの目印ともされます。北海道開拓に向かう船のマストに掲げられた旗には「五稜星(ごりょうせい)」が描かれており、船から旗を見上げたとき、このマークに北極星の輝きが重なっていれば、「正しく北へ向かっている」と判断できたのだとか。そこで後年、この「五稜星(ごりょうせい)=北極星」が、北海道開拓使のシンボルマークになったのです。
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本日は、5月21日『探偵の日』にちなんで、
・五稜星(ごりょうせい)
の読み方と、これが北海道開拓史のシンボルマークとされている背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/Forbs JAPANホームページ/札幌市ホームページ/サッポロビールホームページ/小学館ホームページ/国立科学博物館ホームページ/CINEMAランキング通信ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱