【目次】
【「ストッキングの日」はいつ?なぜ?基礎知識】
■いつ?
「ストッキングの日」は5月15日に設定されています。
■なぜ?
アメリカの衣料メーカーのデュポン社が、ナイロン製ストッキングを発売したのが1940年5月15日。この日を記念したのが「ストッキングの日」です。
■ストッキングとは?
脚部から足先までをぴったりと覆う薄い長靴下のこと。また、スポーツ用の厚手で膝丈くらいの靴下もストッキングといいます。私たちになじみがあるのは、ショーツ部分と一体化したパンティストッキングですね。
【「ストッキング」にまつわる「雑学」9選】
「ストッキング」を初めて履いたとき、ちょっと大人になった気がしませんでしたか? かつてストッキングは大人の女性の象徴でした。女性の社会進出とともに…と思ったら、なんと男性のものだったとは! ストッキングにまつわるあれこれをご紹介しましょう。
■1:イギリス発祥?男性用ストッキング
中世ヨーロッパで、イギリス貴族の男性が短いパンツを履いたときに着用する「ホース」と呼ばれた長靴下がルーツとされています。
■2:革、毛、木綿から絹へ
1547年、スペインからイギリス国王ヘンリー八世への贈り物の中に絹の靴下がありました。ヨーロッパでの絹の生産はフランスやイタリアが盛んでしたが、16世紀中ごろのスペインはヨーロッパの最強国。ファッションの流行発信地でもあったのです。それまでは動物の皮や毛でつくったり、木綿の糸を編んで生産されていましたが、絹の靴下は保温性がありながら薄くて履き心地が良く、透明感があって艶やか。脚線美を強調するということで、スペインからイギリス、フランスへと広がったとか。
ヘンリー八世の後を継いだエリザベス一世は、絹のストッキングをこよなく愛しました。一般女性のファッションアイテムとして広がったのは19世紀末。短いスカートが流行し、脚線美にが注目されるようになってからのことだとか。
■3:日本の絹はアメリカでストッキングに
日本の優れた養蚕・製糸技術による絹はヨーロッパを中心に輸出されていましたが、20世紀になるとアメリカで高品質の日本の絹によるストッキングが大流行したのです。
■4:ストッキングは絹からナイロンへ
ヨーロッパでもアメリカでも日本の絹は重宝されましたが、絹のストッキングは高価でありながら破れやすいという弱点がありました。それにとってかわったのがデュポン社のナイロン製ストッキング。1938年にナイロン生産が工業化され、1940年に丈夫で安価、透明感やフィット感に優れたナイロン製のストッキングが登場しました。しかしその6年後に太平洋戦争がはじまったため生産は縮小。ナイロンはパラシュートなど軍事品の素材だったのです。1945年に終戦を迎えると、ナイロン製ストッキングの消費は再び拡大しました。
■5:日本人はいつから履いていた?
戦後の日本は女性の社会進出が盛んになり、ストッキングは働く女性の憧れのアイテムとなります。1952年にナイガイがナイロン製のシームレス・ストッキングの生産を始めますが、これは日本人女性には不評だったとか。それまでのストッキングには足の後ろ側にシーム(縫い目)がありましたが、シームがズレることを気にする女性のために開発したシームレス・ストッキングが、逆に「素足のように見えて恥ずかしい」というのです。
そのためシームレス・ストッキングは輸出品となりますが、高度な技術による日本製のは海外で大評判に。逆輸入のような形で日本人にも受け入れられるようになったのは1960年代になってから。1962年ごろには大ブームになっていたといいます。
■6:ストッキングの語源
「ストッキング(stocking)」という言葉のルーツは、英語の[stocking]にあります。現在では、脚全体を覆う薄手の靴下を指す言葉として定着していますが、もともとは膝丈ほどの長い靴下全般を意味していました。
語源については諸説ありますが、古い英語の[stock]には「幹」「脚部を覆うもの」といった意味があり、そこから脚を包む衣類を[stocking]と呼ぶようになったとされています。
■7:英語では?
ストッキングは[stocking]ですが、[nylon stockings]や[a pair of hose ]とも呼ばれます。
■8:ストッキングとタイツの「違い」
一般的には、防寒対策を期待する25デニール以上のものがタイツ、脚をきれいに見せることが目的の25デニール以下のものがストッキングと呼ばれています。デニールとは繊維や糸の太さを表す繊度の単位。数字が大きいほど製品は厚地になります。
■9:日本人はストッキング好き?
脚をきれいに見せる効果があるストッキングですが、肌に近いナチュラルカラーのストッキングは、欧米ではあまり着用されていないよう。日本でもナチュラルカラーのストッキングを「ダサい」「おばさんっぽい」と敬遠された時代もありましたが、近年では、若い世代にも再評価されています。どこまでもきれいになりたい(見せたい)という欲望が高いのですね。
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あなたはストッキング派? 素足派? 今回は「ストッキングの日」にちなみ、ストッキングにまつわる雑学をお届けしました。今では脚をきれいに見せるためやおしゃれのためだけでなく、医療用ストッキングや5本指ストッキングなども開発され、使用目的は多岐にわたるようですよ。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- 参考資料:『日本国語大辞典』(小学館)/『デジタル大辞泉プラス』(小学館)/『使い方のわかる 類語例解辞典』(小学館)/『プログレッシブ英和中辞典』(小学館)/『ランダムハウス英和大辞典』(小学館)/ :

















