「のろましい」ではありません!「鈍ましい」ってなんと読む?
明日・5月23日は『世界亀の日(World Turtle Day)』です。世界中で、亀の保護について考える日…とされています。亀の特徴と言えば、動きがスローモーなこと、ということで、本日の1問目は「鈍」という字の入ったクイズです。
【問題1】「鈍ましい」ってなんと読む?
「鈍ましい」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「にぶい。愚かしい」という意味の言葉です。
<使用例>
「彼女の言動って、かわいく見せようとわからないふりをしているのか、本当に鈍ましいのか、判断がつかないわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 鈍ましい(おぞ-ましい) です。
「おぞましい」と言うと「ぞっとするようだ。いかにもイヤな感じがする」という意味でも使われますが、こちらの「鈍ましい(おぞましい)」は「にぶい。愚かしい」という意味で、「おぞましい」は、使われる漢字によってニュアンスの違う言葉になります。
さて、亀と言えば甲羅…という事で、2問目は「甲」という字の入ったクイズです。
【問題2】「甲所」ってなんと読む?
「甲所」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「外してはならない大事な点。肝心要(かなめ)の場所。急所」などの意味をもつ言葉です。
<使用例>
「あの人はちょっとした会話の中から、相手に好感をもたせる甲所をつかむのが上手なのよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 甲所(かんどころ) です。
「甲」という字は「コウ」と読むイメージが強いですが「カン」とも読みます。「甲所(かんどころ)」は、もともと「三味線、琵琶などで、一定の高さの音を出すために左手の指先で弦を抑える場所」を意味する言葉で、転じて「肝心要の大事なところ」という意味で使われるようになりました。
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本日は、5月23日『世界亀の日』にちなんで、「亀」をキーワードに、
・鈍ましい(おぞ-ましい)
・甲所(かんどころ)
の読み方、言葉の背景をおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/毎日新聞(2023年5月23日)/WWFジャパンホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱