「茗荷」ってなんと読む?「めいか」ではないですよ!
本日は、いきなりクイズからまいります。
【問題1】「茗荷」ってなんと読む?
「茗荷」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:この時期、よく出回り、香り高いものです。
<使用例>
「茗荷は、そうめんに添えるのもいいけど、私はお漬物で頂くのも好きよ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 茗荷(みょうが) です。
実は明日・6月13日は『いいみょうがの日』…ということで、クイズにしてみました。6月がみょうがの旬で、生産量が増えることと、「1(いい)3(みょうが)」の語呂合わせで、みょうがの産地として名高い高知県の農業協同組合が制定した記念日です。ちなみに「茗荷(みょうが)」という名称は、お釈迦さまの弟子のひとりからきているとか。彼は悟りを開いた優秀な弟子でしたが、自分の名前だけは覚えられない…という悩みを抱えた人で、彼の死後にお墓に植えた植物を「自分の名を担って苦労した」ことをいたんで「茗荷(みょうが)」と名付けた、という説がございます。
さて、「茗荷(みょうが)」といえば香り野菜、ということで、2問目は「香」という字の入ったクイズです。
【問題2】「香卓」ってなんと読む?
「香卓」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「香炉を乗せて飾る台」の呼び名です。
<使用例>
「床の間のお香のよい香りに癒されつつ、すばらしい香炉と香卓の細工に見入ってしまいました」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 香卓(こうじょく) です。
「卓」という字、漢字辞典には、現在「ジョク」という読み方は掲載されておりませんが、国語辞典には「高卓(たかじょく)」「高麗卓(こうらいじょく)」「香卓(こうじょく)」など、「卓」を「ジョク」と読む言葉が複数、掲載されております。「高卓(たかじょく)」は「花器を乗せる高い台」で、「高麗卓(こうらいじょく)」は「茶の湯で用いる棚もののひとつ」、などなど、「専用の置き台」的な意味合いで「卓(じょく)」という言葉が用いられます。
「香卓(こうじょく)」は、例文のように、和室の床の間や、お寺などで「香炉を置く台」を指します。覚えておくとスマートな、大人として使いこなしたい言葉です。
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本日は、6月13日『いいみょうがの日』にちなんで、
・茗荷(みょうが)
・香卓(こうじょく)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/JAグループホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱