【ひとり温泉旅が叶う上質宿 vol.２】自然と向き合う露天風呂で心身を浄化する｜奥飛騨温泉郷・福地温泉「隠庵ひだ路」

コロナ禍以降、増加傾向にある“ひとり旅”。特に、行き先が温泉地の場合、誰にも遠慮することなく名湯に浸かり、自由気ままな旅時間に癒されたい…と願う人も少なくないのではないでしょうか。これまで温泉宿ではひとり客は敬遠されることもありましたが、ウエルカムの宿があるのならぜひ知りたいところ！

そこで、温泉ジャーナリストの植竹深雪さんに“ひとり温泉旅が叶う上質宿”をピックアップしてもらいました。今回ご紹介するのは、岐阜・奥飛騨温泉郷にある福地温泉「隠庵ひだ路」です。

植竹深雪さん

温泉ジャーナリスト

（うえたけみゆき）全国各地の3000スポット以上を巡っている温泉愛好家。フリーアナウンサー、温泉ジャーナリストとして、テレビ番組をはじめ、さまざまなメディアで活躍中。著書に『からだがよろこぶ! ぬる湯温泉ナビ』（辰巳出版）がある。
公式サイト

大人のおこもりに最適！飛騨の隠れ宿で叶える優雅なひとり旅

東京から車で約4時間。標高1000メートルほどの山間にひっそりと佇み、真夏でも比較的過ごしやすい奥飛騨温泉郷・福地温泉。秘湯情緒が溢れる当地にて、ひとり心静かに名湯に浸りたい人にぴったりだと植竹さんがおすすめするのが「隠庵ひだ路」です。

「隠庵ひだ路」の外観。

「『隠庵ひだ路』は、広大な敷地に古民家造りの客室がわずか12室。全客室に檜の内湯と岩の露天風呂が付いており、食事も個室のように区切りあるスペースでいただけます。加えて、小学生以下は宿泊不可、団体客は6名までと、静かに寛げる環境づくりにとことんこだわっており、まさしく大人のための隠れ宿です」（植竹さん）

「隠庵ひだ路」のロビー。柱や梁など和の建築美も目を引く。

「ハイクラスな宿だと、ひとり客はそもそも宿泊不可だったり、週末はNGだったりすることも珍しくないのですが、こちらの宿では私の知る限りそういった制約もなし。ラグジュアリーな空間でひとり旅を叶えたい人にとって理想的な環境ではないでしょうか」（植竹さん）

リニューアルされた客室の一例。一枚板の堂々としたデスクがあり、ワーケーションにも最適。

「そして、私が訪問したときにはまだなかったのですが、現在はリモートワークに対応した客室やワーケーションスペースを新設するなど、ゲストの“こんなのあったらいいな”をとことん満たそうと日々進化する柔軟な姿勢も魅力的です」（植竹さん）

全室に内湯＆露天を完備！自由気ままな湯浴みを満喫する

「客室の内湯と露天風呂で湯浴み三昧できるのは至福の極み。露天風呂は、自然と一体感を得られるような雰囲気も素晴らしく、リフレッシュ効果抜群です。無色透明で肌になじみやすい湯が実に心地よく、時間を忘れてしまうほど。

誰にも気兼ねすることなく、好きなタイミングで温泉に浸かったり、体が温まったら傍らのチェアで寛いだり、ゆったりとした時間が流れる空間で、心と体を解きほぐすことができました」（植竹さん）

「隠庵ひだ路」の客室露天風呂の一例。

「さらに、2か所ある貸切の露天風呂も野趣溢れる造りにテンションが上がります。緑の木々に目を和ませ、川のせせらぎに耳を傾けつつ、爽やかな風を感じながらの湯浴みは気分爽快です。湯の花の舞う湯に浸かっていると、温泉のさまざまな有効成分がじわじわと体に浸透してくるようで、飛騨の自然から十二分にパワーチャージできた気がします」（植竹さん）