雑誌『Precious』8月号では【個性とセンスが光る!「夏の配色美人」SNAPグランプリ】と題して、スナップ常連のファッショニスタたちによる、シックカラーを主役にした、トレンドのエッセンスと上品さを併せもつ着こなしを厳選しました。
今すぐお手本にしたい、ベーシックなスタイルを色で魅せる配色上手なセレブリティが登場します。
街で映える「夏の配色美人」のスタイルをおしゃれのインスピレーション源にして、ベーシックスタイルのブラッシュアップをしましょう!
本記事では、4大ベーシックカラー「オールホワイト」「ニュアンスダーク」「アーバンカーキ」「ハーフモノトーン」のセレブの着こなしをご紹介します。
Caroline Daur(キャロライン・ダウアー)
ドイツ出身のファッショニスタ、キャロラインはストリートスナップ常連のひとり。シンプルなアイテムを好み、切れ味よく着こなすセンスが秀逸。足元まであるロング丈のシャツワンピースでも、アメリカンスリーブやスリットから肌をのぞかせ、軽やかなバランスに。
Queen Letizia(レティシア王妃)
スペインで開催された会議に、オールホワイトの装いで出席したレティシア妃。スーツスタイルの男性が集う場面では、エンパワリングな白スタイルが一層映えるもの。イヤリングやバッグ、靴はライトブルーで揃えることで聡明さが醸し出されて。
「改まった場面にふさわしい、高貴なエレガントスタイルはキャリア服の参考になります」(三好さん)
Leandra Medine(レアンドラ・メディーン)
透け感のあるカフタンシャツとバギーデニムの着こなしは、オールホワイトでありながら、どこかエキゾチックな香りも。流行に左右されず、独自性を貫く彼女のスタイルは、おしゃれの醍醐味を再認識させる。
Roopal Patel(ルーパル・パテル)
アメリカの老舗デパート「サックス・フィフス・アヴェニュー」のファッションディレクターの白の着こなしは、とびきり粋。ジャケットが長め丈なぶん、ボトムはショート丈でフレッシュな印象に。柔らかな質感の白を纏うことで、落ち着いた風格が生まれて。
奥行きのある配色がリッチ感を演出【ニュアンスダーク】
愛してやまないベーシックはそのままに、ほんのり印象チェンジを狙うなら、取り入れるべきはこっくりした色合わせ。ブラウンやキャメルといった豊穣な配色で、夏の装いをマチュアに。
コニャック色のレザースカートとモカベージュのノースリーブニットで、ワンツースタイルながら、迫力たっぷりに仕上げたおしゃれ賢者。レザーの艶感が、ダークトーンをほっこり見せず、リッチ感を高めるポイントに。
Olivia Palermo(オリヴィア・パレルモ)
生粋のソーシャライツでもあるオリヴィアは、赤みのあるラストブラウンに挑戦。ノースリーブトップスをフロントインにし、ハーフアップヘアにアレンジすることで、ノンシャランに。太陽のようなイエローのサンダルを合わせ、エネルギーに満ちた配色を楽しんでいる。
「ネイルのカラーも服の色に合わせて深みのあるカラーに。細部まで徹底した色使いが秀逸」(川口)
Tiffany Hsu(ティファニー・シュー)
チョコレートブラウンのジャンプスーツを主役に。ユーティリティスタイルを取り入れたストイックな装いが、台湾の女優・ティファニーのエレガンスを引き立てる。パキッとした白のポインテッド靴を合わせて、ダークトーンに抜け感を。
Ekaterina Mamaeva(エカテリーナ・ママエヴァ)
コクのあるニュアンスダークは、大人っぽく仕上がるからこそ、冒険的なアイテムを取り入れやすいもの。インフルエンサーのエカテリーナは、艶のあるコーヒーブラウンのシャツに、ベージュのパンツを合わせて、アクティブな要素をオン。
「肌なじみのいいカラーでありながら、明暗をはっきりつけて重ねることで一枚上手な着こなしに」(古田さん)
辛口な色味で品よくこなれた印象に【アーバンカーキ】
ベージュよりタフなモード感があり、ブラックより軽やかな印象を与えるカーキは、この夏挑戦したい旬カラー。無骨に見えそう…という心配を払拭し、エレガントな魅力を引き立たせる色であることをスナップが実証!
Leonie Hanne(レオニー・ハンネ)
数多くのコレクションに参加し、写真や動画で伝えるデジタルワークを得意とするレオニー。彼女は、テーラードジャケットを取り入れたスタイルがお気に入り。カーキのボトムはシアー素材にしたり、白小物を散りばめることで、軽快なムードに。
「トレンドを散りばめた攻めのスタイルがおしゃれ欲を刺激。装いに奥行きをもたらす白の使い方も参考に」(古田さん)
Caroline de Maigret(カロリーヌ・ド・メグレ)
貴族の家系に生まれた生粋のパリジェンヌ、カロリーヌは、時代に流されないエッセンシャルなおしゃれで魅了。ポケットワークが施されたカーキのジャケット以外は、白で統一することで、好感度の高い着こなしへ。
Darja Barannik(ダーヤ・バラニク)
慈善目的を兼ねたカシミアブランドを立ち上げるなど、社会的リーダーとしても活躍するダーヤ。メンズライクなタックパンツにボリュームがあるぶん、フィット感のあるオフショルダートップでシルエットに緩急をつけて。ビジューが施されたドレッシーな靴で、足元に華やぎを。
「ワンツースタイルでありながら、ヘルシーさも迫力も兼ね備えた、大人が目指すべき肌見せ」(三好さん)
潔いコントラストでモダン&涼感が叶う【ハーフモノトーン】
大人の輪郭をキリリと引き締める、白×黒の着こなしは夏の鉄板配色。エレガントスタイルでもカジュアルコーディネートでも、白と黒の分量をハーフ&ハーフにすることでコントラストが際立ち、メリハリのある印象に。
Amalie Moosgaard(アマリー・ムスガード)
デンマーク出身のモデル、アマリー(写真左)は、ベーシックアイテムを好み、飾らないおしゃれに定評が。ブラックシャツのボタンを開けて、深いVラインにしたり、袖をロールアップすることで、印象に残る着こなしへと昇華。双子モデルとして活躍し、セシリー(写真右)とのリンクコーディネートも話題に。
「自分らしさを追求した、ノンシャランなモノトーンスタイルに惹かれます」(川口)
Caroline Issa(キャロライン・イッサ)
英国の雑誌のディレクターとして知られるキャロラインは、ノーブルな着こなしを得意とし、Preciousの誌面にもたびたび登場。黒のインナーとハーフパンツで引き締めたら、仕立てのいい白シャツをさらりと羽織って。フレーム効果が生まれ、すっきりとしたバランスに。
Milena Karl(ミレーナ・カール)
シンプル&フェミニンなハーフモノトーンを楽しむ、インフルエンサーのミレーナ。ボトルネックのトップスとペンシルスカートで、ロング&リーンのシルエットをつくることで、シンプルな配色がさらにすっきりと着映えて。
Jeanne Damas(ジャンヌ・ダマス)
大きめのボウがあしらわれたレースブラウスとブラックパンツで、ドラマティックなモノトーンを堪能するのはファッションブランドを立ち上げたり、書籍を出版したりと、幅広く活動する、パリのアイコンセッター、ジャンヌ。パリジェンヌの気概を感じさせる、赤リップ&赤ネイルが彼女の定番。
Pernille Teisbaek(ペルニーレ・タイスバック)
ミニマル&モードスタイルを得意とするペルニーレ。白シャツのインにタートルネックのトップスを合わせて、モノトーンスタイルに奥行きを与えるのがペルニーレらしい。
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- EDIT&WRITING :
- 川口夏希、福本絵里香(Precious)
- 写真提供 :
- getty images