江戸時代の基盤を支えた歴史ある街、東京・千代田区平河町に建つ「ザ・キタノホテル東京」。1964年に開業しましたが、ラグジュアリーブティックホテルとして2019年にグランドオープン。2023年には、フランスのオーベルジュを起点に発足し今年で70周年を迎えた、世界中の厳選された580のホテルとレストランが加盟する協会「ルレ・エ・シャトー」へ、東京のホテルとして初めて加盟が認められました。
ホテル吹き抜けに植えられた孟宗竹のアトリウムは、斬新なデザインでありながら、日本の伝統美を感じさせる「ザ・キタノホテル東京」のシンボルとなっています。
2024年7月17日(水)には、新たなメインダイニングとして「L'Orangerie 光庵(オランジュリー こうあん)」がオープンしました。旅の疲れを癒やすために、身体に優しいフレンチを提供するビストロノミーレストランです。
ビストロノミーとは、近年注目されている造語で、ガストロノミーのように質の高い料理を提供しつつ、ビストロのような気軽さも兼ね備えた新しい形態のレストランを意味します。
内装は黄色を基調とした明るく柔らかな空間で、所々にアートが飾られ、ベーゼンドルファー製のピアノから流れるBGMが温かい雰囲気を演出しています。
先日、オープンに先駆けて行われたランチコースの試食会にPrecious.jpのライターが参加しましたので、コース内容について詳しくご紹介します。
身体に優しい本格フレンチ!「L'Orangerie 光庵」のランチコース
■1:見た目も可愛い3種の「アミューズ・ブーシュ」
食前酒に添えて出されるおつまみ「アミューズ・ブーシュ」は、「ライムときゅうりのジュース」「トマトのフォカッチャ」「オニオンのタルトレット」の3種類です。
「ライムときゅうりのジュース」は爽やかな風味で口内をリフレッシュさせてくれます。「トマトのフォカッチャ」はプチサイズながら、しっかりとしたトマトの味わいが楽しめ、「オニオンのタルトレット」はフライドオニオンの香ばしさと甘みが絶妙に調和していました。
■2:お抹茶を楽しむような趣きの「スープ」
和を感じる上質でセンスのよい器が使用されているのもこちらのレストランの魅力のひとつですが、スープは、まるで本格的な日本茶をいただくかのような器で登場。
中には、「グリーンピースのカプチーノ仕立て カンボジア産カンポットペッパー」が入っています。まろやかなでコクのあるスープに、“世界一おいしい”と言われるカンポットペッパーが加わり、風味豊かな味わいです。
■3:「前菜」はとろけるようなカルパッチョ
前菜は、「岩本牛のカルパッチョ ひよこ豆のヴィネグレット」です。とろけるほどやわらかい岩本牛のカルパッチョに、ひよこ豆のヴィネグレットがよくマッチしています。豊富な栄養素と深みのある甘さが特徴のデーツが、味に深みを加えていました。
■4:素材の旨みを堪能できる「魚料理」と「肉料理」
魚料理の「アイナメのポアレ ソースヴィエルジュ」は、皮はぱりっと、中はふんわりと焼き上げられたアイナメに、新鮮なトマトをベースにした酸味のあるソースが、アイナメの旨みを引き立てています。特に夏にぴったりの軽やかなソースです。
肉料理の「山形庄内産ポークのロティ―」は、ローストによってポークの旨みがしっかりと凝縮され、外側はカリッとした焼き色が特徴です。ひと口食べればジューシーで柔らかな肉の味わいが口いっぱいに広がります。自然な甘みと豊かな旨みを堪能できる逸品です。
■5:旬のメロンを使った華やかな「デザート」
メイン料理のあとに登場する「ココナッツミルクとメロンのエクラゼ ムースショコラ」は、ココナッツミルクとメロンを使ったデザート。リッチで濃厚なチョコレート味のムースショコラと組み合わされています。旬の甘いメロンが華やかなフルーティーさを添え、洗練されたデザートとなっています。
最後にコーヒーや紅茶と一緒に、バタースコッチ、カヌレボルドー、フィナンシェをいただきます。コースの余韻に浸りながらひと口サイズの小菓子をいただく至福のひとときでした。
アラカルトも楽しめる「ディナー」
ランチはコースのみの提供ですが、ディナーではコースに加えてアラカルトメニューも選べる上、アラカルトだけの注文も可能です。ランチと同様に、ノンアルコールメニューも豊富で、事前に予約すればビーガンメニューにも対応してもらえます。
体調やその日の気分に合わせて食事を楽しめる、まさにビストロノミーレストランです。
力を入れて開発した「朝食」にも注目
ホテルの印象を大きく左右し、お客様の健康にも影響すると考え、特に力を入れて開発したという朝食もおすすめです。洋朝食と和朝食のどちらにも自家製ヨーグルト、スムージー、コンポーテがセットされており、素材のよさが身体に染み渡るような味わいです。
全室温かみのあるインテリアを基調としており、利便性と快適性にこだわって、「暮らすような滞在」ができるようデザインされている「ザ・キタノホテル東京」。宿泊した際には、ぜひ朝食もお楽しみください。
優雅な雰囲気でありながら、どこかアットホームさも感じられるラグジュアリー・ブティックホテル「ザ・キタノホテル東京」。新レストランで、身体が喜ぶ食事をゆっくり味わってみてはいかがでしょうか。
問い合わせ先
- ザ・キタノホテル東京
- 場所/2F「LʼOrangerie 光庵(オランジュリー こうあん)」
営業時間/朝⾷ 7:00~10:00 (L.O.9:30) ※宿泊ゲストのみ、ランチ 12:00~15:00(L.O.13:30)、ディナー 18:00~22:00(L.O.21:00)
定休日/日・月曜(火曜日はランチのみ営業) - TEL:03-6261-1351(オランジュリー光庵直通 営業時間内)
- TEL:03-3288-0015(ホテル代表 24時間)
- 住所/東京都千代田区平河町2-16-15
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 篠原亜由美
- EDIT :
- 小林麻美