美しく時を刻むジュエリーウォッチは今、より小さく、精密なムーブメントの進化も伴って、身につける装飾品としてのデザイン性を高めています。
そこで、『Precious』9月号の特集「珠玉の『ジュエリーウォッチ』に魅せらせて」では、手元はもちろん、全身に煌めきを授けてくれる逸品をお届けしました。
今回は、「シャネル」「ブルガリ」「カルティエ」「ヴァン クリーフ&アーペル」「ショーメ」「ピアジェ」「ブレゲ」「グラフ」「ハリー・ウィンストン」「ブシュロン」のジュエリーウォッチをまとめてご紹介します。
ラグジュアリーな煌めきのなかに「時をまとう」という夢のある物語を手に入れましょう!
■1:【シャネル】ハイジュエリーに秘められた時をひそかに楽しむ至高のカフウォッチ
糸巻きに着想を得たこのカフは、交差するゴールドのラインにダイヤモンドを敷き詰め、17ctを超えるイエローサファイアを配したカバーをあしらったシークレットウォッチ。
■2:【ブルガリ】グラマラスな『モネーテ』のブレスレットウォッチを装いの主役に!
古代ローマのコインをモチーフにした唯一無二の『モネーテ』のジュエリーが、存在感のあるゴールドブレスレットのシークレットウォッチに。
■3:【カルティエ】モダンアートのように力強い輝きを放つバングルカフに見えない「時」を映して
ジュエリーとウォッチの見えない境界線を極限まで曖昧にした、アートのように大胆なフォルム。
■4:【ヴァン クリーフ&アーペル】ゴールドパールに縁どられた『ペルレ』のペンダントが時をさりげなく教えてくれる
繊細なゴールドパールで縁どるペンダントに仕掛けられた、フェミニンなシークレットウォッチ。
■5:【ショーメ】夜空のように神秘的なダイヤルにダイヤモンドレースが鮮やかに浮かび上がる
月桂樹の葉を象ったオープンワークの繊細な金細工に、リズミカルにダイヤモンドをあしらったシークレットウォッチ。
■6:【ピアジェ】贅沢なリバーシブル仕様でふたつの顔が楽しめるブレスレットウォッチ
このフルパヴェダイヤモンドが圧倒的な煌めきを放つウォッチ、実はリバーシブル仕様。裏面はホワイトゴールドとダイナミックなローマ数字で構成されている。
■7:【ブレゲ】王妃のジュエリーとして息をのむほど華麗な花の中で戯れる美しい時間
特徴的なモチーフは、南イタリア伝統のカメオ細工による、立体的でいきいきとしたボリュームを湛えたバラの花。
■8:【グラフ】極上の白い輝きをまとったキスモチーフに永遠の時を託して!
洗練された輝きを放つ希少なバゲットカットダイヤモンドを惜しげもなくセットし、繊細な5連のラインが流れるようにクロスする優雅なブレスレットウォッチ。
■9:【ハリー・ウィンストン】イエロー&ホワイトダイヤモンドが重なり合う妙なる煌めきに心奪われて
太陽から降り注ぐ黄金の光が、白銀の世界を美しく輝かせるよう…。36mmのケースの中で表現される極上ダイヤモンドウォッチの小宇宙は「ハリー・ウィンストン」なればこそ。
■10:【ブシュロン】ペンダントにも変化するダイヤモンドタッセルが揺らめく優美なダイヤモンドウォッチ
このレクタンギュラーケースのジュエリーウォッチにも、19世紀から愛されてきたポンポン(=タッセル)があしらわれて、ほかにはないエレガンスを引き立てる。
精密な機構の進化を内に秘めて、心に響くエモーショナルなジュエリーウォッチの時代へ
文=本間恵子さん(ウォッチ&ジュエリージャーナリスト)
ラグジュアリーウォッチが「現在時刻を知る」ためのものではないことは、すでに多くの人が知っているはず。時刻を知るだけなら、スマートフォンなど多くの便利なツールがあるのですから。狂いのない精巧な時を刻むために進化を続けてきた時計は、いつしか機械工業と手工業の精華として特別な地位を築き上げました。
例えばトゥールビヨンなどは、機械式時計のひとつの到達点。文字盤の背後にぎっしり組み込まれた極小の歯車やネジは、職人の手技の極みです。もっと複雑に、もっと精密に。技術革新は今も止まりません。
ここ数年は、時計の内側に情熱を傾けるだけでなく、多くのメゾンが文字盤やブレスレットなど、外観の美化に力を注ぐようにもなってきました。ドラマティックに躍進したのが、ハイジュエリーウォッチ。肌にフィットするしなやかなブレスレット、手の込んだダイヤモンドセッティング、複雑な形状のウォッチケース、レアなジェムストーン…。ジュエリーとタイムピースの境界が、ますますあいまいになってきています。
近年、目立つのはシークレットウォッチ。カバーを閉じ、時計としての機能をあえて隠すというギミックが魅力のアイテムです。装飾を凝らしたカバーの下から文字盤が顔を出したときの、小さな驚き。カバーをそっと開けて文字盤に目を落とす仕草は、身につける人をこのうえなくエレガントにも見せてくれるのです。
こうしたハイジュエリーウォッチに、機械式ムーブメントを組み込んだモデルも増えてきました。従来、ハイジュエリーウォッチには小型なクオーツが使用されてきましたが、それを機械式へと進化させようとする動きです。
そして、このところの最も重要なキーワードは、時計が高める「エモーション」。その時計がいかに身につける人の気持ちを高揚させ、楽しませてくれるか。心に響くエモーショナルな時計づくりを、多くのメゾンが今、目指し始めているのです。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
※文中の表記は、WG=ホワイトゴールド、YG=イエローゴールド、RG=ローズゴールド、PG=ピンクゴールド、SS=ステンレススティール、SIL=シルバー、DIA=ダイヤモンドを表します。
問い合わせ先
- シャネル カスタマーケア TEL:0120-525-519
- ブルガリ ジャパン TEL:0120-030-142
- メゾン・ディセット TEL:03-3470-2100
- カルティエ カスタマー サービスセンター TEL:0120-1847-00
- オブリオ TEL:03‐6851‐4604
- ヴァン クリーフ&アーペル ル デスク TEL:0120-10-1906
- ピアジェ コンタクトセンター TEL:0120-73-1874
- アオイ TEL:03-3239-0341
- ブレゲ ブティック銀座 TEL:03-6254-7211
- グラフダイヤモンズジャパン TEL:0120-667-687
- ハリー・ウィンストン クライアントインフォメーション TEL:0120-346-376
- ブシュロン クライアントサービス TEL:0120-230-441
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- PHOTO :
- 長山一樹(S-14/人物)、小池紀行(CASK/静物)
- STYLIST :
- 伊藤美佐季
- HAIR MAKE :
- ヘア/JUN GOTO(ota office)、メイク/Suzuki
- NAIL :
- 菊地花奈(uka)
- MODEL :
- 黒田エイミ
- EDIT&WRITING :
- 藤田由美、安村 徹(Precious)