たくさんの服をもつよりも、心に響き自分らしさを表現する一着を丁寧に選ぶこと。ミニマルとも、シンプルとも、ベーシックとも違う正体とは…？ これからの自分自身にとっての必要不可欠なものと向き合うことでスタイルの輪郭がもっと輝きだします。
雑誌『Precious』9月号では【＜創刊20周年記念特別企画＞今、「エッセンシャル」なおしゃれを考える】と題して、上品で洗練されたスタイルを愛し柔軟な感性をもった大人の心を満たす「エッセンシャル」なおしゃれをひもときました。
今回は、ジャケットやブラウス、ジュエリーなど、厳選した8つのアイテムにフォーカスしたコーディネートをまとめてご紹介します。
■１：【Jacket】信頼感を授けるジャケットを切り札にして
正統派のジャケットをさらりと着こなす女性は抜群にかっこいいもの。大きなポーチ付きのベルトが、オーセンティックなストライプスーツに、意外性をもたらす鍵に。原点回帰のおしゃれを楽しみつつ、今の気分をしっかりと投影させることで、唯一無二の個性が輝きだす。
■２：【Blouse】袖コンシャスなブラウスで優しげな気品を
隙のない、完璧な印象を目指していた時期を経て、今の気持ちにフィットするのは余裕のあるスタイル。ケープのように広がる身頃と、ボリュームのある袖が魅力のブラウスをまとえば、柔和な雰囲気が生まれて。すっきりとした黒のパンツを合わせると、ブラウスのエアリーなフォルムがさらに際立つ。
■３：【Print Motif】シックカラーのプリント柄で、多面性を表現
無難さとは一線を画す、「エッセンシャル」なスピリットを、モノトーンのプリントに託して。シックカラーでありながら、遠目にも映える印象的な柄と、動きに合わせて優美に翻る質感が、ドラマティックな余韻をもたらす。上質でなめらかなシルク素材に包まれ、素肌で幸せを味わうような“セルフラブ”の観点もこれからの服選びのスタンダードに。
■４：【Shirt】袖口のフェザーがシャツの印象を更新する
ベーシックを知り尽くした大人が求めるのは、遊び心というエッセンス。オーバーサイズのシャツアウターはソリッドなグレー＆比翼仕立てで、ユーティリティウエアのような面持ちも。ミニマルなムードを追求しながらも、オーストリッチのフェザーを袖口に施し意外性を演出。ショート丈のパンツで、軽やかに着こなすのも今の気分。
■５：【Jewelry】ジュエリーにはブレない意志を投影させて…
自分のコアを表現するようなステイトメント性のあるジュエリーを、さらりと楽しむことができるのも、経験値の高い大人だからこそ。シアーなリブニットの仕上げに、ボリュームのあるカフブレスレットを合わせれば、自信に満ちた印象に。両腕にリフレインするとシンメトリーな美しさが生まれ、品格溢れる装いが完成。硬質なシルバーに編み込み風のデザインを施した、なめらかな曲線使いが魅惑的。
■６：【Color】柔らかな陽光に似たパウダリーカラーでオーラを纏って
エアリーで繊細な淡色を丁寧に重ねることで、たおやかなオーラが生まれて。サファリテイストのアウトポケットがあしらわれたノーカラーのジャケットは、カーディガン感覚でさらりと羽織れるのも魅力。上下をピーチベージュで揃えながらも、素材感で変化をつけて。ボリュームパンツの光沢感がワントーンの着こなしに静かなリズムをもたらす。
■７：【White T-shirt】潔さこそ大人の知性。白Tシャツで引き算の美学を
核となるものと、更新するものを見極めながら、少数精鋭に絞ることで浮かび上がるのが「エッセンシャル」なマイスタイル。オールマイティな白のTシャツはカジュアルにまとめず、ラメが煌めくタイトスカートを合わせて洒脱に。清涼感のある白とドラマティックな光沢が放つコントラストを楽しんで。
■８：【Flared Skirt】佇まいまで美しく。フレアスカートでシルエットに磨きを
フォルムの美しさにこだわることで、はっとするほど印象に残るおしゃれが叶う。フィット＆フレアのシルエットへと導く、ウールシルクのスカートは、ハリのある生地をたっぷりと使用することで、エレガントな雰囲気をもたらす。黒のニットと深みのあるブラウンスカートでつくるカマイユ配色で粋に。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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- PHOTO ：
- 生田昌士（hannah）
- STYLIST ：
- 大西真理子（ファッション）、来住昌美（プロップ）
- HAIR MAKE ：
- ヘア／SHOTARO（SENSE OF HUMOUR）、メイク／津田雅世（mod’s hair）
- MODEL ：
- 立野リカ（Precious専属）
- EDIT&WRITING ：
- 川口夏希、遠藤智子（Precious）
