たくさんの服をもつよりも、心に響き自分らしさを表現する一着を丁寧に選ぶこと。ミニマルとも、シンプルとも、ベーシックとも違う正体とは…? これからの自分自身にとっての必要不可欠なものと向き合うことでスタイルの輪郭がもっと輝きだします。

雑誌『Precious』9月号では【<創刊20周年記念特別企画>今、「エッセンシャル」なおしゃれを考える】と題して、上品で洗練されたスタイルを愛し柔軟な感性をもった大人の心を満たす「エッセンシャル」なおしゃれをひもときました。

今回はそのなかから、「マイスタイル」を楽しむセレブレティのスナップをお届け!

トレンドに左右されることなく、何が自分に似合うのかを見極めたうえで「マイスタイル」を楽しむセレブリティは、時代を超えて輝きを放っています。

キャロリン・ベセット=ケネディやフィービー・ファイロ、カリーヌ・ロワトフェルドなど、芯の強さが感じられる7人の装いからエッセンシャルなおしゃれを貫く秘訣を学びましょう。

スナップから検証!「エッセンシャル」なおしゃれを貫く秘訣は?

ファッション界では「クワイエット・ラグジュアリー」なスタイルが注目を浴び、主張しないおしゃれの魅力が再認識されています。

創刊当時から、上質や洗練をテーマに掲げてきたPreciousにとって、素材や仕立てのよさにこだわり、本質を捉えた服と向き合う考え方は当然のもの。「クワイエット・ラグジュアリー」であることをベースにしながらも、より自分らしく輝きを放つような「エッセンシャル」なおしゃれが、大人の心に響くスタイルだと考えています。

そこで、自分らしく「エッセンシャル」なおしゃれを披露する7人のセレブリティを分析。彼女たちの佇まいを見ると、いろいろなテイストの服を着て、毎日違う自分を演出するというようなファッションとは真逆のもの。それでいて、時代を超えて見る人の心を惹きつける魅力に溢れています。

ライフスタイルや心地よさを反映したうえで、自分がいちばん輝く「エッセンシャル」なスタイルを熟知することがなによりも大切だとわかります。

■1:【キャロリン・ベセット=ケネディ】むだを削ぎ落とすことで美しい佇まいを生むことを体現

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キャロリン・ベセット=ケネディ

プライベートでもオフィシャルな場面でも、一貫してシックなスタイルを好み、悲劇的な最期から月日を経てもなお、ファッションアイコンとして輝き続けるキャロリン。ガラディナーといえば、ロングドレスなど華やかな服に身を包むもの、という常識を軽やかに覆した白シャツスタイルは、もはや語り継がれる伝説。

■2:【フィービー・ファイロ】気配や仕草までも印象づけるコンテンポラリーな洗練

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フィービー・ファイロ

“セリーヌ”退任後、自身の名を冠したブランドも好評なフィービー。大人の女性の心に響く、洗練&モダンをベースに、愛でたくなるようなクリエイションを生む。オーセンティックなテーラリングに身を包むと、気配まで美しく整い、非凡なオーラが生まれることを実証。

■3:【アマリー&セシリー ムスガード】過剰な装飾を好まずノンシャランな雰囲気で魅了

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右から/アマリー・ムスガード、セシリー・ムスガード

デンマーク出身の双子モデルとして活躍するアマリー(右)&セシリー(左)。ブラックトレンチやチェスターコートを羽織ったハンサムな装いが洒脱。シックなアイテムをこよなく愛し、気負わないファッションが彼女たちのライフスタイルを表すよう。

■4:【ソフィア・コッポラ】知性をうかがわせる色使いや清潔感が個性の一部に

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ソフィア・コッポラ

独自の世界観で名作を生み出す、映画監督のソフィア。ネイビーやブラックワンピースなどの「マイスタイル」が確立しているのも、知的に見える要素に。昨年の映画祭に出席したシーンでは、オールインワンにも見える小粋なパンツルックに更新されて新鮮な表情に。

■5:【カリーヌ・ロワトフェルド】鉄板スタイルを貫いてステイトメント性のある装いに

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カリーヌ・ロワトフェルド

モデルやスタイリストを経て、フランス版『VOGUE』編集長としても活躍した華やかな経歴をもつ彼女。カリーヌの代名詞といえば、タイトスカート×ヒール靴の着こなしで、ランウェイのフロントロウからビジネスミーティングの日まで、自分らしいスタイルを貫く。

■6:【カロリーヌ・ド・メグレ】余裕のある佇まいを生むハンサムな潔さ

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カロリーヌ・ド・メグレ

貴族の家系に生まれたモデル、カロリーヌは著書『パリジェンヌのつくりかた』なども手掛け、流行に関係なく、辛口なフレンチシックを楽しむ。パンツルックを自身のユニフォームとし、どんなシーンでもブレることなく、カロリーヌらしいハンサム・エレガンスを固守。

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EDIT&WRITING :
川口夏希、遠藤智子(Precious)
写真提供 :
getty images