雑誌『Precious』9月号の別冊付録では【やっぱり「鮨」が好き!】と題して、日本人のソウルフード・鮨を特集。北陸をはじめとする日本各地の名店から、注目の新潮流店まで、「おいしい鮨」をたっぷりとご紹介しました。
今回は、作家の山内マリコさんが推す、富山の名店「美乃鮨」についてお届けします。
美乃鮨|江戸前×富山の地魚 愛され続ける老舗
サクラマス、ノドグロ、ベニズワイガニ…ケースには富山湾で水揚げされたネタが整然と並べられ、そそられる。富山城そばの「美乃鮨」は、1963年に東京で創業。二代目の三島裕起さんは、先代が富山へ移住した後に店を継いだ。以来40年近く、地元で愛されている。
「好きな鮨を好きなように楽しんでほしい」という思いから、1貫220円からオーダーでき、地元民をはじめ、観光客や出張中のビジネスマンで賑わう。コハダやハマグリなどは江戸前の技でひと手間かけ、鮮度抜群の地魚は手をかけすぎずに握る。
シャリは粒のしっかりとした県産のコシヒカリ。ジャズの流れる店内でつまむ鮨は、スラリと細めで食べやすく、エビの頭でだしをとった味噌汁の味がしみわたる。「日々ムラなく、変わらずに仕事をする」。そんな三島さんの言葉に、昼も夜も行きたくなる。
【山内さんの推し】「気どらない王道の鮨。シンプル・イズ・ベストが信条の父とよく食べに行きました。長芋と梅の巻物も好き!」
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
※掲載の情報は、2024年7月のものです。メニューは季節によって変わります。価格が変わる場合もあります。
〈DATA〉
- 「美乃鮨」
- TEL:076-422-3034
- 時間/11:30〜13:30(L.O.)、17:30〜20:30(L.O.)
定休日/日曜、祝日の月曜 - Instagram/@mino_zushi
- おまかせは¥5,500~。カウンター11席、テーブル8席、個室2部屋
住所:富山県富山市丸の内2-3-4
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- PHOTO :
- 長谷川 潤
- COOPERATION :
- 森脇慶子
- EDIT&WRITING :
- 森田亜子、木村 晶(Precious)