ファッションの楽しさが伝わってくるような、ダイアナ元妃のスタイル。ロイヤルらしいノーブルさや品のよさは保ちながらも、冒険心を忘れない装いは今みても新鮮! ファンのみならず、世界じゅうの感度の高い人たちにファッションの高揚感を伝え、今もなお変わらず愛されています。

そこで、永遠のイットガールであるダイアナ元妃のスタイルにクローズアップ。本記事では秋らしさが手に入る「スエード」を取り入れた装いを紐解いていきましょう。

■1:フェミニンなカラフルワンピースをスエードブルゾンでこなれた甘辛ミックスに

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小物に黒を混ぜず、ベルトやシューズもブラウン系で統一。

1990年4月25日、息子のウィリアム王子とハリー王子が通ったロンドンのノッティングヒルにあるウェザビー・スクールにて。赤をベースにブルーやイエローなどカラフルなプリントがあしらわれたワンピース。ラウンドネックとフレアなミディ丈でフェミニンな一着に、スエードのジャケットを羽織ってシャープさをプラスしています。オーバーサイズと、ユニセックスなデザインでモダンなバランスに。ブラウンとホワイトのバイカラーの足元が軽やかにルックをまとめています。

■2:ブーツと合わせてすっきり見え!装いにラグジュアリーな深みをもたらすスカート

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4歳の誕生日を迎えたハリー王子の手を引いて。背後にはチャールズ国王が(当時は皇太子)。

1988年9月15日、ウィリアム王子を学校まで送迎。タートルネックのトップスにスエードのロングスカートをまとっています。今シーズンのトレンドでもあるスカートにロングブーツをスタイリング。スカートの裾から脚をのぞかせないことで足先まで繋ぎめのない一体感が生まれ、すっきりと脚長な印象に。ホワイトのニットと印象的な太ベルトがメリハリあるスタイルに導いています。

■3:グレージュにマットなスエードで優しい切れ味をプラス

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ルーズなシルエットのフラットブーツ。

1987年2月13日、ポルトガル・リスボンのシントラを公式訪問。グレージュトーンのワンピースに黒のベルトとブーツをコーディネートしています。ふんわりドレープの効いた一着を黒がキリッと引き締めていますが、マットなスエードなのでコントラストがキツくなり過ぎません。適度に馴染んで装いをこなれた印象に仕上げています。


ダイアナ元妃の「スエード」スタイルをご紹介しました。まだまだ暑いけれど、そろそろ次のシーズンの気配をファッションで感じたいところ。しっとりと深みあるスエードで、秋気分をまずは小物で取り入れてみてはいかがでしょうか。

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PHOTO :
Getty Images
WRITING :
神田朝子