2024年8月26日から9月8日まで開催されたUSオープン(全米オープン)本戦。ニューヨークで毎年開催されるテニスのグランドスラムのひとつに連日登場していたのが、1988年から米国版ヴォーグの編集長を務めるアナ・ウィンターです。毎朝のテニスを日課としているアナの観戦ルックは大会のハイライトのひとつ。アリシア・キーズやヴァネッサ・ウィリアムス、ヒュー・ジャックマン、ジェシカ・ビールなど豪華セレブとともに、観客席を華やかに盛り上げていました。

2008年、長年の貢献が評価され、大英帝国勲章を授与されたアナ。ファッション界のクイーン的存在となった彼女のキーアイテムと言えるのが「ミディ丈のプリントワンピース」。足元は「マノロ・ブラニク」のヌーディなミュールを合わせるのが定番ですが、スポーツイベントでは意外なシューズを選択。74歳のまとった最新スタイルを紐解いていきましょう。

■1:アイボリー×ネイビーがシック!ツイストの効いたマリンルック

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リラックス感あるフラットシューズが新鮮!

2024年9月2日、ニューヨーク・フラッシング・メドウズのUSTAビリー・ジーン・キング・テニスセンターで開催された2024年全米オープンテニス選手権大会8日目に出席。アイボリーの半袖シャツワンピースにエスパドリーユを合わせたコーディネートです。ワンピースには、ランダムな間隔で絞り染め風の滲んだストライプ模様が水平方向にあしらわれています。ウエストから裾に向かってプリーツが施され、さりげなくもひねりの効いたディテールが目を引くデザイン。足元は同じ配色のエスパドリーユで軽やかに仕上げています。

■2:フローラルプリントには花刺繍のエスパドリーユでロマンティックに

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ノージュエリーでプリントを引き立てています。

2024年8月28日の3日目は、ブルーとグリーンの抽象的なフローラルプリントがあしらわれたパウダーブルーのワンピースで登場。長めの5分袖で落ち着いたムード。ふんわり広がるスカートですが、ウエストが高めの位置で絞られており、バランスよく着こなせます。足元は白の花が刺繍されたベージュのエスパドリーユをチョイス。普段から臆することなく柄×柄のコーディネートを取り入れているアナらしいスタイリングです。

■3:バッグでカラーをプラス!モノトーンワンピースをとことんエッジーに

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ボディにフィットするシルエットを美しく着こなしています。

2024年8月26日、存在感ある大きなローズの手書き風プリントのワンピースで登場。Iラインにハイネック、白黒の配色、長袖……、と観戦ルックというよりも都会的でスタイリッシュな装いを選んでいます。足元はメタリックな輝きを放つポインテッドトゥのヒールブーツを選んでモード感を後押し。ホーボースタイルのミニバッグを肩にかけてカラーをひと匙足して、個性的なルックを完成しています。


米国版ヴォーグ伝説の編集長「アナ・ウィンター」の最新スタイルをお届けしました。プリントワンピース、という共通点はあるものの、観戦ルックらしい風通しのいいリラクシーなコーデから、ファッション界の重鎮らしいエッジーな装いまで多彩な着こなしを披露。一枚でキマるワンピースながら小物のキャラクターを最大限に活かしたスタイルは、さすがの一言に尽きますね!

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PHOTO :
Getty Images
WRITING :
神田朝子