『Precious』本誌をはじめ、テレビや広告など幅広く活躍する人気スタイリストの犬走比佐乃さんに、大人の女性に必要なファッションについて教えていただく連載。
今回のテーマは、「デニム・オン・デニム」の着こなし。ラグジュアリーブランドからもデニムのセットアップが続々と登場し、今季もトレンド継続中のスタイルですが、「難しそう」と躊躇しているPrecious世代も多いのではないでしょうか。大人の女性がスタイリッシュに「デニム・オン・デニム」を着こなすためのポイントは？ 犬走さんの私物コーデで伝授していただきましょう！
まずはデザインが効いたデニムパンツを吟味して、着こなしの核に！
上下デニム素材のアイテムで統一する「デニム・オン・デニム」の着こなし。犬走さんも昨年から気になっていたそう。
「だけど、“デニムとデニムを合わせるのってダサい！”みたいなイメージの時期が長く続いたから、少し躊躇していました。Precious世代の女性にも、きっとそういう人は多いのではないでしょうか？」（犬走さん）
しかし2024年の『Precious５月号』で、「鈴木保奈美さんがまとう【デニム・オン・デニムスタイル】」という企画を担当したことで心境に変化が！
「多彩なデニムがランウェイを飾った2024年の春夏シーズン。実際にいろいろなデニムアイテムを手にして、“こういう着こなしもいいな”と思うようになりました」（犬走さん）
そこでまず投入したのが「エムエム 6 メゾン マルジェラ」のデニムパンツ。今回はこのパンツを使って、2パターンの「デニム・オン・デニム」コーデを披露していただきます！
■１：７分丈袖のシャツジャケットをニットに合わせて
犬走さんの「デニム・オン・デニム」スタイルの核となる「エムエム 6 メゾン マルジェラ」のデニムパンツ。淡いトーンのウォッシュ加減が絶妙ですが、実はこの色味のデニムを取り入れるのは、「大人になって初めて」だそう！
「だいぶ昔には着ていたこともあったけれど、大人になってからはデニムといえば濃いめのインディゴブルーばかり。だから私としてはちょっとした冒険でしたが、おなかの部分にあしらわれたボタンや、ベルト通しがないウエストなど、ちょっとしたディテールが個性的でとても気に入ったので」（犬走さん）
犬走さんの「デニム・オン・デニム」の着こなしの流儀は、「トップスとボトムスのカラートーンを揃えること」。
「セットアップ感覚でコーディネートすれば、まず失敗することはありません。大切なのはシルエット！ 特にトップスがタイトシルエットだと古く見えてしまうので、オーバーサイズ気味のアイテムを選んで。リラクシーな雰囲気と旬のモード感を程よく香らせるのがポイントです」（犬走さん）
■２：着回し自由自在のオーバーサイズシャツをストライプシャツに重ねて
今年らしい「デニム・オン・デニム」の着こなしに欠かせないデニムのオーバーサイズシャツ。「エムエム 6 メゾン マルジェラ」とまるでセットアップのようなトーンで、インナーによってさまざまなイメージに着回すことができるそう。
「デニムシャツのサイズ感を生かしてジャケット感覚で、こんな風に“シャツ・オン・シャツ”にしてもおもしろいかなと。デニムのブルー以外に足す色は1色、多くても2色までにとどめて、全体のトーンをまとめるのが成功の近道です」（犬走さん）
厳しい残暑が続いていますが、夏の名残を少しずつ捨てていきたいところ。旬の「デニム・オン・デニム」で、秋のおしゃれをスタートさせてみませんか？
※私物に関するブランドへのお問い合わせはご遠慮ください。
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- TEXT ：
- Precious.jp編集部
- PHOTO ：
- 田中麻衣（小学館）
- WRITING ：
- 岡村佳代
- EDIT ：
- 谷 花生（Precious.jp）
