連載「Tomorrow Will Be Precious!」明日への希望をアクションに変える

明日への希望をアクションに変える方たちの活動に注目し、紹介している連載【Tomorrow Will Be Precious!】では今回、今回、兵庫や東京、大阪、名古屋で人気の食のセレクトショップ「グランドフードホール」を経営する「スマイル サークル株式会社」代表取締役社長の岩城紀子さんに注目!

食と健康の大切さを伝え続けてきた岩城さんが、犬と人間の “健康寿命” を延ばすために新たに始めた事業について、詳しくお話しをうかがいました。

岩城紀子さん
「スマイルサークル株式会社」代表取締役社長
(Noriko Iwaki)アパレルや機能性食品開発のベンチャー企業を経て、’08年に起業。食品会社のコンサルティング業やバイヤー代行を務め、安心安全な食を自らの足と舌で探し出し、広く世の中に紹介することを続ける。’14年「グランドフードホール」設立。’23年、健康寿命を延ばすための犬と人間の施設「グランドロックキャッスル」を兵庫・丹波にオープン。

【Ashiya】食と健康の大切さを伝え続ける起業家が「犬と人」を切り口に始めた新事業とは

「スマイルサークル株式会社」代表取締役社長 岩城紀子さん
「スマイルサークル株式会社」代表取締役社長 岩城紀子さん

兵庫や東京、大阪、名古屋に店舗をもち、食通や業界のなかでも一目置かれる存在となっている食のセレクトショップ「グランドフードホール」。「商品はおいしいが前提。安心安全で、つくることは上手だけど売ることがへたな人たちの商品を、私たちが代わって広めていく。10年後も残る、本物のつくり方をしている食品を扱っています」と岩城さん。「似たようなお店もたくさんできてきましたから、次のステージにも挑戦しようと」と語った。

「ずっと、『食で人生が変わる』ということをお伝えし続けてきましたが、自分の体には無頓着な方って多いんです。そこで切り口を変えて、西日本最大級のドッグランを擁するキャンプサイトやサウナなどの複合施設『グランドロックキャッスル』をオープンしました。私自身、愛犬家なんですが、今や、日本で飼われている犬猫の頭数は人間の子供の数よりも多いんですね。人は誰も自分が病気をするなんて思っていないけれど、『犬の健康を考えるようになったら自分の生活も変わってきた』という人が結構いるんです」

「食事」「睡眠」「運動」「自然に触れる」そして「笑う」。岩城さんは「この5つが実現できればみんな幸せになれるはず」と考えた。

「私は、死ぬ1週間前まで仕事をしていたい。だから身も心も健康でいなければ。日本人の平均寿命は84歳、でも健康寿命は74歳。間が10年もあるんです。だから私の最終目標は、日本の健康寿命を延ばすこと。私が思う “幸せの5か条” を体験できる場所を、これからもいろいろと増やしていきますよ!」

自然の中での企業研修やサマースクールなど、構想は尽きない。障がいや家庭の事情などで困難を抱える子供たちのために、返済不要の奨学金を給付する財団も立ち上げた。

「中心にあるのは、やっぱり食の大切さ。私たちはみんな、食べたものでできているんだということを、さまざまな機会に伝えていきたい。それが私の未来へのアクションです」

◇岩城紀子さんに質問

Q.朝起きていちばんにやることは?
米を研ぐ。朝ごはんをつくり、めっちゃ食べます(笑)。
Q.人から言われてうれしいほめ言葉は?
食べるのも料理も好きなので、「おいしい」とか「あれつくって」と言われるとうれしい。
Q.急にお休みがとれたらどう過ごす?
3年間1日も休んでいませんが、手が空いたときのToDoリストがあるので、それを実行。網戸の掃除とか、気になることを書いてあります。
Q.仕事以外で新しく始めたいことは?
先日やって楽しかったキックボクシング。ボイストレーニングも。会社のメンバーとカラオケでハモっています。
Q.10年後の自分は何をやっている?
自然に囲まれて仕事を満喫している。
Q.自分を動物にたとえると?
回遊魚。ずっと動いていて、止まったら死んでしまいます。

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PHOTO :
香西ジュン
EDIT :
剣持亜弥、喜多容子・木村 晶(Precious)
取材 :
木佐貫久代