「日日薬」ってなんと読む?「にちにちやく」ではありません!
明日、10月6日は『登録販売者の日』です。106(とうろく)の語呂合わせで制定された記念日で、「登録販売者」の認知度をあげる目的で制定されました。では、みなさま「登録販売者」とは何か、ご存知ですか? これは2009年の薬事号改正時に誕生した資格で、一般用医薬品の第2類、第3類を販売する専門資格のことです。調剤や、安全上特に注意を要する第1類の一般用薬品については「薬剤師」でないと扱えませんが、「登録販売者」は市販薬の90%程度を販売できる資格として注目されています。ということで本日は「薬」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「日日薬」って何と読む?
「日日薬」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「月日の経過が薬代わりとなること」です。
<使用例>
「日日薬のおかげで、失恋のつらさもだんだん癒えてきたみたい」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 日日薬(ひにちぐすり) です。
「日日薬(ひにちぐすり)」は、癒えるまでに時間がかかりそうな傷について、月日の流れが薬の代わりとなることを言う表現です。例文のように「失恋」など、精神的な痛みに関しても言いますが、骨折や手術のあとなど、肉体的、物理的な痛みに関しても使う言葉です。
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「苦味薬」って何と読む?
「苦味薬」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「センブリなどを原料とする、食欲増進・消化促進に用いる苦味の強い植物性の薬物」を言う言葉です。
<使用例>
「私、苦味薬のたぐいは、オブラートがなければ飲めないわ」
…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。
正解は… 苦味薬(くみやく) です。
「苦味薬(くみやく)」は「苦味剤(くみざい)」「苦味健胃薬(くみけんいやく)」とも呼ばれます。苦い味の植物を使用した漢方配合の胃腸薬を言う言葉ですが、「苦味(くみ)」と読むのが慣例となっており「にがみ」とは読まない、という知識を覚えておくとよいでしょう。
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本日は、10月6日『登録販売者の日』にちなんで、「薬」という字の入った日本語から、
・日日薬(ひにちぐすり)
・苦味薬(くみやく)
の読みかた、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱