身長156cmのインテリアエディターが、おすすめのアイテムを実際に体験しながらレポートする本連載。今回は、通称“家具屋通り”とも呼ばれる東京の目黒通りから代官山に拠点を移した日本ブランド「karf(カーフ)」から、オリジナルデザインの『グローブソファ』をピックアップしました。
等身大でリラックスしているのに心地よい、日本のインテリアシーンでブレずに発信を続けている同ブランド。探すとありそうでなかった『グローブソファ』の魅力を細部までご紹介します。
1990年代のカフェブームを思い出すムッチリとした本革張りソファ
この連載を読んでくださっているみなさんのなかには、1990年代後半にカフェブームがあったことをご存知の方も多いのではないでしょうか。
東京の原宿・渋谷の裏通りや恵比寿・三宿あたりの雑居ビルにある、最小限の内装工事を施したコンクリート打ちっぱなしの空間に、さまざまなヴィンテージのラウンジチェアや革張りソファが置かれた居心地のいいカフェ。
あのなんともいえない落ち着く感じを、自宅で実現したい。そう思っても、ヴィンテージ品を探すのは大変ですし、風合いのある素材感が前面に出るような、いわゆる“普通のデザイン”の定番品ソファというのはなかなかないもの。そんなニーズに応えてくれるのが、ムッチリとした肉厚に身を預けてくつろげる『グローブソファ』です。
高級マットレスのようにくつろげて現代の暮らしに合うモジュラー式ソファ
時代の移り変わりによって流行のライフスタイルが変われば、求められるソファの形も変化していきます。1990年代後半の頃のカフェでは、BGVとして映画やXスポーツがプロジェクターで映し出されているスタイルが人気で、座席はプロジェクターに向かうかコーヒーテーブルなどを囲むように配置され、ソファは横並びで座るデザインが主流でした。
一方、今は個人個人がスマホやタブレットで好きな動画を見ながらも一緒に集まって、情報をシェアしたり拡散したりして社会とも繋がっていく時代。カフェでも自宅でも、近くにいながらも視線をいろいろな方向を向けられるようにしたり、カウチやオットマンなどのパーツを組み合わせて好きな着座姿勢で各自がくつろげるようにしたりと、自由に配置できるモジュラー式が人気です。
その点『グローブソファ』は、どことなくヴィンテージ感を宿した革張りながらも中央で2つに分かれ、サイズやパーツのバリエーションが豊富なモジュラー式という“いいとこどり”のアイテム。さらに座面高が370mmなのもポイントです。低めの位置で広い座面で過ごすのは非常に日本的なスタイルで、世界的にも「ジャパンディスタイル」として人気が高まっています。天井までの距離ができるので空間を広く感じられる効果も魅力です。
かけ心地は想像以上にソフトで、じんわりとお尻が包まれて、程よい高さで心地よい反発を感じながらしっかりと座れるイメージでした。座面内部にはコイルスプリングにウレタン、さらにトップにはフェザーを使用しているとのことで、ホテル仕様の高級マットレスの縁の硬さがない感覚です。つまり寝心地もいい! おうちでは横になってくつろぎたいですよね。
また、座っている人にちょっと話しかけたいときに、立ったままちょい掛けできる高さの幅広のアームも、空間の中でのソファ配置の選択肢を増やしてくれています。
自社在庫だから値ごろ感がある!経年変化を楽しめる染料仕上げの革
張地には、「銀面」と呼ばれる表面の毛穴を残した「カーフ」オリジナル本革を使用。これは家具用として最高級品である染めて仕上げたフルグレインレザーで、細かい凹凸のある毛穴に光が当たると複雑に屈折するため自然で美しい光沢が楽しめます。また、塗装膜がないため柔らかくサラッとした気持ちのよい触り心地です。手の脂や水滴などのシミも、経年して味わいになっていきます。
また、本革なのにカバー式というのも大きな特徴。インテリアのテイストを変えたくなったら違う色や質感のレザーにするのはもちろん、ファブリックに変更することも可能です。
今回は、日本の人気インテリアブランド「カーフ」から、『グローブソファ』をご紹介しました。代官山の心地よい散歩道「代官山ログロード」に引っ越したショールームに、休憩がてら足を運んで、上質な革に包まれる心地よさをぜひ味わってみてください。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
問い合わせ先
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karf(カーフ)
営業時間/平日12:00~19:00、土日祝11:00~19:00
定休日/水曜
TEL:03-5990-4754
住所/東京都渋谷区代官山町13-1 Log Road DAIKANYAMA L4
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- TEXT :
- 土橋陽子さん インテリアエディター
公式サイト:YOKODOBASHI.COM