ドバイや香港、シンガポールなどで乗り継いで、10数時間後に到着する、アフリカ大陸の東に浮かぶの島国・モーリシャス。これから始まるバカンスに心を躍らせると同時に、疲れた体を癒すためにできるだけ早く宿泊ホテルにチェックインしたいもの。そして、その到着がより洗練されたスタイルだともっと気分が上がりますよね。今回はモーリシャスでのエレガントな旅の始まりを約束する5つのヒントを、現地コーディネーターの伊藤みどりさんに紹介してもらいます。

モーリシャスの空港

「モーリシャス」でエレガントな旅の始まりを約束する5つのヒント

■1:両替は空港で

モーリシャスの現地通貨はモーリシャン・ルピー。現在のレートは1ルピーが約3.3円(2018年4月現在)です。ホテルや免税店などでは、ユーロやドルも使えますが、ほとんどの場所ではルピーでの支払いとなります。クレジットカードも利用できますが、チップ用など若干の現地通貨の現金を持っていたほうが安心です。

モーリシャスではJCBカードが利用できる場所は非常に少ないので、違うカードも持参しましょう。

世界中から訪れる観光客数が年間100万人を超えるモーリシャスにおいて、日本人が占める割合はわずか0.2%にもかかわらず、空港内の銀行カウンターでは日本円から直接現地通貨への両替ができます。また、空港内を含め島内のいたる所に24時間利用可能なATMも設置されているので、インターナショナルカードやクレジットカードを利用して現地通貨を引き出すことも可能です。両替の際や現地通貨を引き出す際には、チップ用に小額紙幣を何枚か入手しておくことを忘れずに!

■2:チップは200ルピー程度をポケットに

ヨーロッパからの観光客が6割以上を占めるモーリシャス。チップの習慣も当然あります。日本では一般的ではない習慣なので、煩わしさを感じてしまう方が多いようですが、チップはサービスの対価を、そのサービスを受けた人が決めることができる合理的なシステム。

モーリシャスのチップの相場は?

日本では、良いサービスを受けても悪いサービスを受けても、一律に料金にその対価が含まれているので、つい無料と考えてしまいがちですが、欧米諸国のようにチップ収入を考慮した給与体制になっている場所では、サービスを提供する側も自分の仕事に対する評価の答えがチップで得られるわけですので、プロとしての矜持をもって仕事に就いている方が大半です。現地での慣習にそぐわない高額なチップを渡す必要はありませんが、相場を確認したうえでスマートに渡したいものです。

ちなみにモーリシャスでのチップの相場ですが、空港からホテルまでの送迎車のドライバーへは100ルピーから200ルピー程度。ホテルで荷物を運んでくれるポーターには、荷物ひとつにつき25ルピーから50ルピー程度が相場です。

チップをさりげなくポケットから取り出して、別れ際にドライバーやポーターにさっと渡せるような旅の上級者であれば問題ありませんが、慣れていないとなかなかスマートには渡せません。バッグからお財布を取り出して、ごそごそと紙幣を選んで渡している方や、なかには高額紙幣の用意しかなく、困惑している方を見かけることもあります。手間がかかると思われるかもしれませんが、両替の際には必ず小額紙幣を入手し、事前にポケットに相応分を用意しておきましょう。

また、帰国の際に余った小銭をジャラジャラとポーターやドライバーにチップ替わりに渡す方を見かけることもありますが、よかれと思っているこの行為も、サービスに対する対価というよりは、いらない小銭を恵んでやっている、という風に受け取られかねず、かえって失礼にあたることも。余った小銭は、空港内に設置されているユニセフ募金にでも回し、あらかじめ用意した紙幣を別れる際に笑顔と感謝の言葉とともに渡したいものです。

■3:専用車送迎へアップグレード

空港からホテルまでの道のりですが、至近のホテルを除いては、モーリシャスでは多くのリゾートホテルが空港から片道1時間ほどかかる場所に点在しています。日本発のパッケージツアーの場合、ホテルまでの送迎が含まれていることが多いですが、通常は同じ地区のホテルへ行く観光客が全員そろうのを待ち、それから数軒のホテルへ順番に送り届ける、という混乗送迎です。

空港からホテルまでの混乗送迎

旅行会社によっては、追加料金を支払うことにより、混乗のバスから専用車による送迎へのアップグレードが可能なので、空港からいち早くホテルへチェックインしたい場合や、ファースト、ビジネスクラスなど、上級クラスを利用する場合は、ぜひ専用車送迎をリクエストしてみましょう。

海を眺めながら快適な移動を

また、空港には正規のタクシーも常駐しています。登録されたタクシーが専用乗り場で待機しており、予約なしで利用できます。モーリシャスのタクシーにはメーターが付いておらず、行き先ごとに異なる料金が設定されている定額制なので、乗車前に料金を必ず確認しましょう。支払いにクレジットカードは利用できないので、ルピーでの現金も空港で事前に用意しておく必要があります。

■4:ヘリコプター送迎でさらに快適

ヘリコプター送迎

専用車送迎よりもゴージャスに、さらにスピーディーに到着したい場合は、ヘリコプターによる送迎がおすすめです。ラグジュアリーなホテルの多くには、敷地内に専用ヘリパッドがありますので、空港からヘリで一気に到着することができます。一番離れている北部のホテルでも20分あれば到着できます。ホテル到着時には連絡を受けたホテルスタッフがヘリパッドで待機しており、専用カートでお部屋まで案内してくれるので、VIP気分を存分に満喫できます。ちなみに、ヘリ送迎が利用できるのは、日の出から日の入りまで。早朝や夜は利用できません。

予約は、モーリシャス航空ヘリコプターセクションまで。

■5:YUラウンジを活用して優雅な旅のスタートを

飛行機からの送迎車

最後に忘れてはならないのが、プライベートターミナルのYU(ユー)ラウンジ。もともとはプライベートジェット専用ターミナルでしたが、数年前から通常のフライト利用の乗客も、事前予約をし、所定の料金を支払えば利用できるようになりました。

飛行機を降りたところで専用係員が待機しており、そこから高級車で数分のところにある専用ターミナルのラウンジへ向かいます。ラウンジ到着後は、無料で提供される豊富なメニューのドリンクや軽食をいただいている間に、すべての入国に伴う手続きや両替もラウンジ係員が代行してくれます。

YUラウンジ
YUラウンジで入国手続きも座ったまま完了

飛行機を降りた後、広い空港内を移動し、イミグレーションで入国手続きのための長蛇の列に並ぶ…さらに検疫検査で再び並び、ターンテーブルで荷物が出てくるのを待つ…これらの煩わしい手順すべてが、カクテルやワインを片手にソファで寛ぎ、滑走路を眺めている間に完了してしまうのです! まさにArrive in Style!

予約はモーリシャス旅行を扱っている旅行会社、もしくは直接YUラウンジへ依頼しましょう。

以上、今回はラグジュアリーなバカンスのスタート編でした。それではみなさん、ア・ビアント!

伊藤みどりさん
モーリシャス島コーディネーター
(いとう みどり)モルディブのリゾート勤務の後、モーリシャスへ。モーリシャス人の夫と17歳の老犬と、サンセットが美しい海の近くで暮らしている。現地のマネージメント会社にて、日本からの観光客や外交ミッションのアシスタンス、雑誌やテレビの撮影コーディネーターとして活躍中。

シリーズ「モーリシャス島」

この記事の執筆者
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PHOTO :
アフロ
WRITING :
伊藤みどり
EDIT :
渋谷香菜子