身長156cmのインテリアエディターが、おすすめのアイテムを実際に体験しながらレポートする本連載。今回は、前回と同じく日本のインテリアシーンを牽引してきた名店「karf(カーフ)」から、オリジナルデザインの『ウィーヴ キャビネット』をピックアップします。

使い勝手のよさと、ディテールの効果で空間に程よく映えるデザイン性を併せもった収納家具の魅力を細部までご紹介します。

安心の日本製、暮らしにちょうどいいデザインのキャビネット

部屋に造り付けの収納が少ないとどうしても部屋は散らかりがち、とはいえ自分の部屋に合った収納を造作家具でオーダーするのはハードルが高いし、とりあえず断捨離から始めようかしら? などとお考えのみなさんにご紹介したいのが、今回の『ウィーヴ キャビネット』です。

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【ブランド】カーフ 【商品名】ウィーヴ キャビネット1740 2グラス ドア 【写真仕様の価格】¥341,000 【サイズ】幅1740×奥行き380×高さ750(mm) 【材質】ウォールナット突板・無垢材 オイル仕上げ

気軽に模様替えができたり、引っ越すときには持って行けたりと便利な置き家具なのですが、リズミカルに繰り返すディテールが効いたデザインにより、置きたいスペースや欲しい機能性に合わせて買い足してつなげて並べることで、まるで造作家具のような連続性を感じさせてくれます。

大きな木製家具特有の重厚感を増すことなく、現代の暮らしのサイズ感に溶け込むよう細部まで気配りされた堅牢な造りも魅力です。

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きらりと光る真鍮パーツの効果で箱が宙に浮いているように見えるのも、圧迫感を軽減する秀逸なデザイン。

空間の中でピリリと効く!ちょっとしたディテールの配慮に注目

『ウィーヴ キャビネット』の”ウィーヴ”とは、“編む”という意味です。「カーフ」オリジナルの革を幅広のテープのようにカットして編み込んだ背板が特徴の『ウィーヴ ソファ』と同シリーズとしてデザインされ、網目が同じ幅で規則的に繰り返すパターンを、ほっそりとした額縁のようなフレームのディテールで表現しています。

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しっかりと厚みのある天板&地板に、額縁を思わせる繊細な加工が施されています。

空間における役割としては、クラシカルな洋館で使われるモールディングによる装飾のようなフレームが注目ポイント。その直線的な形がどこか障子を思わせ、日本的な端正さを添えてくれるように感じました。取手がないので、どこをどうしたら開閉できるのか戸惑いますが、フレームの内側の面の部分がプッシュ式になっています。

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左右の収納部は外開きのプッシュ式扉に。

木扉のみの4ドア、木扉とガラス扉がコンビニなった4ドアのほかに、2つの木扉&3段引き出しの仕様があり、好みのスタイルに組み合わせて使えるのもいいですよね。

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連続性のあるデザインなので、異なる仕様を組み合わせても統一感のある佇まいに。

リビングのコンパクトなワークスペース近くに設置するのもおすすめ

コロナ禍の際に自宅で仕事ができるよう、リビングに小ぶりなデスクなどを置いて間に合わせでワークスペースをつくられた方も多いかと思います。ですが、資料や飲み物を置くにはデスクが狭かったり、足元に引き出しなどを設置すると座っていても窮屈だったりと不便を感じることがあるのではないでしょうか。

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両開きのガラス扉には、大切なものをディスプレイしながら収納を楽しめます。

上の写真のようにデスクそばに『ウィーヴ キャビネット』を配置すれば、デスクに近いプッシュ式扉の中を書類置き場にできるので、足元がすっきりしてリビングのワークスペースとしてスマートです。お気に入りのカップやティーセットをガラス扉に収めればブレイクタイムも充実するなど、自宅で働く心地よさをアップデートしていくのにも活躍してくれます。


今回は、「カーフ」からおすすめの収納家具『ウィーヴ キャビネット』をご紹介しました。代官山ログロード沿いのショールームでは、ほかにも日々の暮らしを少しだけ快適にするアイディアをたくさん見つけることができます。ぜひお散歩がてら立ち寄ってみてください。

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。


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この記事の執筆者
イデーに5年間(1997年~2002年)所属し、定番家具の開発や「東京デザイナーズブロック2001」の実行委員長、ロンドン・ミラノ・NYで発表されたブランド「SPUTNIK」の立ち上げに関わる。 2012年より「Design life with kids interior workshop」主宰。モンテッソーリ教育の視点を取り入れた、自身デザインの、“時計の読めない子が読みたくなる”アナログ時計『fun pun clock(ふんぷんクロック)』が、グッドデザイン賞2017を受賞。現在は、フリーランスのデザイナー・インテリアエディターとして「豊かな暮らし」について、プロダクトやコーディネート、ライティングを通して情報発信をしている。
公式サイト:YOKODOBASHI.COM