日本全国に約3,000あるといわれる温泉地。日に日に寒さが増してきて温泉が恋しくなる季節ですが、旅の行き先を決めかねている人も多いのではないでしょうか。

迷ったときには王道を選ぶのもひとつの手。そこで、温泉ジャーナリストの植竹深雪さんに人気温泉地ランキング上位常連である“箱根”の名宿をピックアップしてもらいました。今回ご紹介するのは「箱根強羅 白檀」です。

植竹深雪さん
温泉ジャーナリスト
(うえたけ みゆき)全国各地の3000スポット以上を巡っている温泉愛好家。フリーアナウンサー、温泉ジャーナリストとして、テレビ番組をはじめ、さまざまなメディアで活躍中。著書に『からだがよろこぶ! ぬる湯温泉ナビ』(辰巳出版)がある。
公式サイト

自然庭園が眼福!自家源泉の黄金の湯を客室の露天風呂で満喫する

「箱根強羅 白檀」は、約3,700坪の落葉樹の雑木林に佇む隠れ家的なリゾート温泉旅館。館内は優しい白檀の香りが漂い、ロビーに足を踏み入れると、真正面に広がる箱根連山のパノラマビューが壮観です。

「箱根強羅 白檀」の外観
山間に静かに佇む「箱根強羅 白檀」。
「箱根強羅 白檀」のロビー
ロビーからのパノラマビューに心が洗われる。

こちらの宿の自慢は、箱根でも有数の自家源泉。さまざまな効能があるとされる黄金色の湯が大浴場と全客室の露天風呂に贅沢にかけ流されています。

「箱根強羅 白檀」の客室露天風呂
客室「萬」の露天風呂。

「泉質は、ナトリウム-塩化物泉。ぽかぽかとよく温まり、肌の表面に塩の成分がヴェールのように付着することで湯冷めもしにくく、冷えや乾燥が気になる季節にぴったりです。新鮮な自家源泉の湯を客室の露天風呂で満喫できるのは至福の極み。四季折々の自然美も感じられる優雅な空間で、心と体を解きほぐすことができます」(植竹さん)

「箱根強羅 白檀」の大浴場
大浴場からの眺め。夜間はライトアップの演出もあり幻想的なムードに。

「また、広々とした大浴場も風情抜群。開放的な半露天風呂で、苔庭と雑木の自然庭園が眼福です。客室とはまた違った趣でリフレッシュし、日々の疲れを十二分に癒すことができました」(植竹さん)

客室「仭」の露天風呂とデッキ
客室「仭」の露天風呂とデッキ。

「箱根強羅 白檀」の客室は、大きく分けると和室、洋室、和洋室の3タイプ。全16室のなかで最大の客室「仭(じん)」は総面積110平米で、和室、洋室リビングにデッキも備えた寛ぎの空間です。ゆったりとしたソファ、チェア、ラウンジャーのあるデッキは、箱根連山や相模湾も望める絶景スポット。上質なベッドやデザイナー家具が配された客室は極上のリラックス時間を約束してくれます。

客室「仭」の洋室
「仭」の洋室。
客室「仭」の和室
「仭」の和室。

種類方法な日本酒やワインとともに繊細な懐石料理を味わう

「箱根強羅 白檀」では、地元の山海の食材に全国から厳選した旬の素材を掛け合わせた本格懐石料理も好評。四季のうつろいを反映させるべく、メニューは年に10回ほど変更しています。

食事処のエントランス
食事処のエントランス。

「こちらの料理の魅力を端的に表すならば、“繊細で丁寧”。料理に使われている水は、敷地内の地下水脈から汲み上げる柔らかな天然水で、出汁をとる際に濃厚さと甘みを引き出す性質があるそうです。ひとつひとつ丹精を凝らして作られた料理はどれもシェフの技とセンスが感じられます。また、器や盛り付けにもこだわり抜き、アートのような料理は舌だけでなく目でも賞味することができました」(植竹さん)

「箱根強羅 白檀」の料理
料理の一例。

「そして、地酒を中心とした日本酒やワインの種類も豊富。料理との相性を考えてセレクトされているとのことなので、温泉だけでなく料理と美酒のペアリングやマリアージュも欲張りに楽しみたい人にとって満足度が高い環境だと思います」(植竹さん)


以上、「箱根強羅 白檀」をご紹介しました。ここでしか浸かれない自家源泉の湯で心身を温め、アートのように繊細な料理に舌鼓を打つ極上のステイを叶えたい人は、次の旅先候補のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。

問い合わせ先

  • 箱根強羅 白檀
  • 住所/神奈川県足柄下郡箱根町二ノ平1297-5
    客室数/全16室
    料金/朝夕2食付き 2名1室1名¥46,200(税込)~
  • TEL:0467-87-0010

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WRITING :
中田綾美
EDIT :
谷 花生(Precious.jp)