日本全国に約3,000あるといわれる温泉地。日に日に肌寒くなってきて温泉が恋しくなる季節ですが、旅の行き先を決めかねている人も多いのではないでしょうか。

迷ったときには王道を選ぶのもひとつの手。そこで、温泉ジャーナリストの植竹深雪さんに人気温泉地ランキング上位常連である“箱根”の名宿をピックアップしてもらいました。今回ご紹介するのは箱根強羅にある「玄 箱根強羅」です。

植竹深雪さん
温泉ジャーナリスト
(うえたけ みゆき)全国各地の3000スポット以上を巡っている温泉愛好家。フリーアナウンサー、温泉ジャーナリストとして、テレビ番組をはじめ、さまざまなメディアで活躍中。著書に『からだがよろこぶ! ぬる湯温泉ナビ』(辰巳出版)がある。
公式サイト

箱根の山並みが眼福!客室露天風呂で至福の湯浴み時間を過ごす

箱根登山鉄道強羅駅より送迎車で約5分。自然豊かな山懐に抱かれた「玄 箱根強羅」は、全18室に源泉かけ流しの露天風呂を備え、究極のおこもりステイを満喫できるリゾート温泉宿です。

「玄 箱根強羅」のエントランス
スタイリッシュな玄関。
「玄 箱根強羅」のロビー
ソファでゆったりと寛げるロビーラウンジ。

「まず、特筆すべきなのは室内や露天風呂からの眺望。目の前に雄大な山々が広がる大パノラマが圧巻です。とことん非日常な気分を味わえて、細々とした憂さやストレスなど一掃してくれるような爽快感があります」(植竹さん)

「玄 箱根強羅」の客室
最上階(5階)の客室「陵」からの眺め。
「玄 強羅」の客室露天風呂
客室「陵」の露天風呂。
「玄 箱根強羅」の客室
3階の客室「廻」のテラスからの眺め。低層階でも眺望は抜群。

「温泉の泉質はナトリウム-塩化物泉。浴槽の湯温はぬるめに調整されており、絶景に目を和ませつつのんびり湯浴みするのに適しています。かつ、湯上りはポカポカ感が持続して、冷えが気になる季節にぴったりです」(植竹さん)

「玄 箱根強羅」の大浴場
岩壁の頭上からミストシャワーが噴出する大浴場。

「客室があまりにも居心地がよくてついおこもりしたくなりますが、実は、大浴場もかなり印象に残っています。苔むした大岩壁の頭上からミストシャワーが噴出される光景がユニークで、特に朝は柔らかな日差しも相まって、より幻想的な雰囲気に。さらに、大浴場にはサウナや水風呂も完備していて、客室の露天風呂とはまた違った“ととのう”感覚を得られる点に、宿のきめ細やかなおもてなし精神がうかがえました」(植竹さん)

夜も朝も部屋食で!繊細な創作日本料理を視覚と味覚で堪能する

「玄 箱根強羅」の客室
客室「傳」からの眺め。眺望が食事に華を添えてくれる。

「夕食と朝食を、まわりに気兼ねすることなくお部屋でいただけるのも魅力のひとつ。しかも、温かいものは温かく冷たいものは冷たく、できたての料理を提供するために、各フロアに調理場を設置するというこだわりぶりで、わざわざ一品一品を丁寧に部屋まで運んでくれます。

夕食は、地元の旬と全国選りすぐりの食材をかけ合わせたオリジナリティ溢れる和食。素材の味を生かすべく、調味料も自然由来のものを使っているという滋味深い料理は、見た目もアートのようで器の美しさにも惚れ惚れします」(植竹さん)

「玄 強羅箱根」の夕食
夕食メニューの一例。

「夕食もさることながら、品数豊富な朝食も格別。何と言っても、すがすがしい朝日の差し込む部屋で絶景をひとり占めしながらいただくというプレミアムな体験が、心づくしの料理の味をいっそう引き立ててくれたように感じられました」(植竹さん)

「玄 箱根強羅」の朝食
朝食の一例。

以上、「玄 箱根強羅」をご紹介しました。絶景をひとり占めできる客室露天風呂に癒され、華やかな創作会席料理を部屋でゆっくり味わう究極のおこもりステイを叶えたい人は、次の旅先候補のひとつに加えてみてはいかがでしょうか。

問い合わせ先

  • 玄 箱根強羅
  • 住所/神奈川県足柄下郡箱根町強羅1300-238
    客室数/全18室
    料金/朝夕2食付き 2名1室1名¥52,800(税込)~
  • TEL:0460-82-2229

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WRITING :
中田綾美
EDIT :
谷 花生(Precious.jp)