2023年12月に開業した「ホテル虎ノ門ヒルズ」の1階にあるレストラン「ル・プリスティン東京」。長年ミシュランの星に輝く有名シェフ、セルジオ・ハーマン氏が監修するカジュアル・ファインダイニング・レストラン&カフェです。
ホテルとともに開業1周年を迎え、今年のクリスマスにはベルギー・アントワープ、東京、そして10月にオープンしたシンガポールを加えた三都市の「ル・プリスティン」のオリジナルディッシュを堪能する特別なディナーコースが提供されます。
ワインやノンアルコールカクテルのペアリングで楽しむ唯一無二のディナーコースについて、試食会に参加したPrecious.jpライターの体験レポートにて詳しくご紹介します。
「ル・プリスティン東京」で味わう、スペシャルなクリスマスディナー
三都市の味を同時に楽しめるスペシャルディナー。アペリティーボからスイーツまで、たっぷり全7品のコースです。
特別なクリスマスメニューとともにぜひ楽しみたいのが、ワインペアリング。エグゼクティブソムリエ/ビバレッジディレクターの森覚氏による、クリスマスの豪華メニューをより一層引き立てるペアリング体験は、ル・プリスティン東京ならでは。
ノンアルコールのペアリングもありますので、アルコールが苦手な方でも楽しめますよ。
■1:贅沢なアペリティーボ「牡丹海老 フォアグラ サワーソップ キャビア」
まずはアペリティーボから。アントワープ本店流の、缶に入ったプレゼンテーションで提供される「牡丹海老 フォアグラ サワーソップ キャビア」です。
華やかな塩味のキャビアの下には、プリッとした食感で甘みのある牡丹海老のタルタル、ねっとりと濃厚なフォアグラのクリームが敷き詰められています。贅沢な三層をスプーンですくって、サクサクのデニッシュにのせていただけば、クリスマスらしい幸せな味わい。
ペアリングのシャンパーニュ「ボランジェ シャンパーニュ ブリュット スペシャル キュヴェ」との相性も抜群です。
また、もうひとつのアペリティーボとして「ピッツェッテ あか牛 ストラッチャテッラチーズ 黒トリュフ」も提供されます。こちらは、ル・プリスティン東京のシグネチャーディッシュである「ピッツェッテ(小さいピザ)」を、国産あか牛と黒トリュフでクリスマスバージョンに仕立てた一品です。
■2:クリスマスリースのように華やかな「“タルタルステーキ” ハマチ ロブスター ハラペーニョ サジー」
2品のアペリティーボに続いて登場するのが、「“タルタルステーキ” ハマチ ロブスター ハラペーニョ サジー」。濃厚な甘みのあるロブスターサラダに、オランダ産のトマス醤油、ピクルスにしたハラペーニョ、ライムでさっぱりと仕上げたハマチのタルタルをあわせています。
ハラペーニョやピクルスのピリッとした酸味が、プリッとして食べ応えのあるハマチとロブスターの旨みを引き立て、食が進みます。
ロブスターとイクラ、紅芯大根ときゅうりのピクルスのトッピングが目にも鮮やかで、フェスティブシーズンらしい一皿です。
ペアリングには、イタリア・トスカーナの白ワイン「ラ スピネッタ トスカーナ ヴェルメンティーノ 2023」を。フレッシュな果実味と地中海沿岸特融のミネラル感が、海の幸たっぷりの料理によく合います。
ノンアルコールのペアリングには、ペルーのハーブ・ワカタヤへのオマージュを捧げた「ボタン ワカタヤ」。さわやかで個性的なこちらのカクテルは、アペリティフに最適の一杯です。
■3:昨年登場した東京店オリジナルメニューを復刻「ヴァン・ジョーヌ カスタード ムール貝 雲丹 フェンネル ビエルジュ」
続いては、昨年東京店で人気を博したというオリジナルメニューを復刻させた「ヴァン・ジョーヌ カスタード ムール貝 雲丹 フェンネル ビエルジュ」です。
セルジオ・ハーマン氏が、父から受け継いだオリジナルレシピをもとに作られたというムール貝のエスプーマは絶品。フランス・ジュラ地方でのみ造られるワイン「ヴァン・ジョーヌ」でふっくらと蒸しあげられたムール貝に雲丹を重ねて、すだちと紫蘇でさわやかな風味を加えた洋風茶わん蒸しです。
魚介の旨みがたっぷりと楽しめる一品には、東京店のオープン当初からペアリングに採用されているオレンジワイン「ロイヤル ジョージア ジョージアン ヒフヴィ クヴェヴリ 2021」をあわせて。ノンアルコールの「ボタン シゾ」も紫蘇の風味がユニークで、ル・プリスティンでしかいただけない和テイストの一杯。いずれも魚介によく合います。
■4:シンガポール店のオリジナルディッシュ「ラビオリ ほうれん草 手長海老 ンドゥイヤ リコッタチーズ コーヒー 海苔のムースリーヌ」
シンガポール店のオリジナルディッシュ「ラビオリ ほうれん草 手長海老 ンドゥイヤ リコッタチーズ コーヒー 海苔のムースリーヌ」。
ほうれん草、タラゴン、リコッタチーズの自家製ラビオリは、北海道産ンドゥイヤ(辛口ペーストサラミ)がアクセントに。濃厚な手長海老のビスクに、コーヒーで独特の旨みを加えたソースがたまらない、しっかりした味わいの一皿です。
シーフードが豊富なセルジオ氏の料理には、軽めの赤ワインをあわせるのがル・プリスティン流。こちらの料理にも、オーストラリア産の赤ワイン「ピッツィーニ キング ヴァレー ラキラ ネッビオーロ 2019」をペアリングしています。ノンアルコールカクテル「ボタン ギンズ スプリツァー」は、柑橘や生姜の風味が爽やかな一杯です。
■5:開業時の人気メニューをフェスティブディッシュにアップデート「鹿肉の炉端焼き エルサレムアーティチョーク クインス 黒トリュフ」
メインディッシュには、東京店オープン時のメニューをフェスティブディッシュとしてアップデートさせた「鹿肉の炉端焼き」が登場。
黒トリュフやフォアグラを贅沢に使用した、クリスマスにふさわしい一品です。柔らかくローストされた北海道産鹿肉は、鹿のフォン(だし汁)を使用したソースでいただくことでより一層旨みが増します。
添えられたフォアグラと菊芋のピュレ、マルメロのスライスなどが食感と味わいに奥行きをプラス。クリスマスのメインにふさわしい、華やかなお料理でした。
あわせるのは、赤牛の旨みを存分に引き立てるフランス・ローヌ地方の赤ワイン「レ ヴァン ドゥ ヴィエンヌ ソタナム コリーヌ ロダニエンヌ セイシュエル 2019」。ノンアルコールカクテル「ボタン ポメロ アサダ」は、印象的な香りとスモーキーな風味が楽しめます。
■6:アントワープ本店のシグネチャースイーツ「パンナコッタ バニラ 苺 トンカ ピンクペッパー」
コースを締めくくるデザートは、「パンナコッタ バニラ 苺 トンカ ピンクペッパー」。アントワープ本店のシグネチャースイーツです。
北海道産のクリームとマダガスカル産バニラで作る濃厚でコクのあるパンナコッタに、バジルバニラアイスクリームとレモンソルベ、ストロベリーソースを加えてさわやかにまとめた一品。甘さと酸味のバランスが絶妙です。
デザートにあわせるのは、ハンガリー・トカイ地方で造られるスパイシーな貴腐ワイン「ディズノコ トカイ フルミント レイト ハーヴェスト 2019」。トンカやピンクペッパーのフレーバーと調和し、パンナコッタのおいしさを引き立てます。
最後に、3種のマドレーヌも提供されました。ホワイトチョコレートでコーティングされたピスタチオのマドレーヌと、キャロットマドレーヌと、チョコレートとアマレナチェリーのマドレーヌは、どれも違ったおいしさです。
こちらのマドレーヌは試食会用に提供されたもので、実際のコースには、マドレーヌを含めいくつかのミニャルディーズが付くのだそう。
最後まで満足度の高い内容で、ペアリングも含め飽きさせないディナーコースでした。
「ル・プリスティン東京」が贈る初のクリスマスディナーコース。今年のクリスマスは、ここだけの美食とワインのマリアージュを楽しんでみてはいかがでしょうか。
問い合わせ先
- ル・プリスティン東京
- 「クリスマス ディナー」
- 期間/2024年12月20日(金)~12月26日(木)
- 提供時間/18:00~23:00 (L.O. 21:30)
- TEL:03-6830-1077
- 住所/東京都港区虎ノ門2-6-4 虎ノ門ヒルズ ステーションタワー1F
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 小林麻美