【「手袋(グローブ)」に託すモダンエレガンス】クラシックなのに新しい、注目のアクセント小物から見えてくる、美しい佇まいとは

この冬のトレンドのひとつが手袋。パリやミラノのランウェイはもちろん、ショーを見に訪れるファッションセレブも、思い思いのファッションに手袋を効かせているのです。モダンかつエレガンスの象徴として、その奥深い魅力に迫ります。

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ラムレザーのグローブ¥92,400(マックスマーラ ジャパン〈マリナ リナルディ〉)、ブレスレット 上から¥3,432,000・¥1,144,000(ポメラート)

エレガントなドレスアップに着用できる極上ラムレザーの濃紺のオペラグローブ。ノースリーブのドレスではコートの袖口からの冷えを守り、室内で着用したままでもOK。着用時間が長いので、ドレスの一部として、グローブの上にブレスレットやドレスウォッチを重ねたい。

細部に宿る美しさこそエレガンスの真髄

パーティや会食がすっかり復活して、クラシックへの回帰がトレンドとなったのも束の間。自宅で過ごす心地よいカジュアルスタイルに慣れた今の大人の女性にとって、リラックスしながら、いかにエレガントなスタイルをキープするかがおしゃれの課題です。

そこで昨年あたりからハイブランドのランウェイを席巻しているのが、上質な手袋(グローブ)というスパイス小物。カジュアルなニットやマニッシュなスーツに合わせても、一瞬にして、端正で女らしい佇まいになるのです。

シルクや上質なラムの格の高い手袋というのは本来、上流階級の品格と華やぎを誇示する記号のようなもの。バッグやグラスを持つ手にも優雅な仕草が生まれて、気分も高揚します。なにより装いの仕上げに細部にこだわることは、エレガンスを生きる姿勢そのもの。

ただその高貴な出自ゆえ、マナーも覚えておきたいもの。格の高い手袋なら、食卓につく以外、室内でも着用でき、握手をする際、女性は外さなくてもいい。けれどもし、あなたが国王や大統領に挨拶をするなどという栄に浴する機会があるなら、手袋は外しましょう。そして知られざる作法ですが、ある往年の大女優が語っていたのは、エレガントな手袋はパーティやレストランを出る際、一度外した手袋を再びはめてはいけないということ! レディの嗜みの、なんと奥深いことでしょう。

※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
※高橋リタさんの【高】は「はしごだか」が正式表記です。

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PHOTO :
長山一樹(S-14)
STYLIST :
高橋リタ
EDIT :
藤田由美、佐藤友貴絵(Precious)