忙しない日常から解放される温泉旅は自分へのご褒美に最適。なかでも一生に何度とない特別な記念日を祝う旅などには、贅を尽くした環境で極上のおもてなしを受けられる宿を選びたいところです。

そこで温泉ジャーナリストの植竹深雪さんに“プレミアムな滞在を叶えられる湯宿”をピックアップしてもらいました。今回ご紹介するのは、三重・伊勢志摩にある「アマネム」です。

植竹深雪さん
温泉ジャーナリスト
(うえたけ みゆき)全国各地の3000スポット以上を巡っている温泉愛好家。フリーアナウンサー、温泉ジャーナリストとして、テレビ番組をはじめ、さまざまなメディアで活躍中。著書に『からだがよろこぶ! ぬる湯温泉ナビ』(辰巳出版)がある。
公式サイト

アマン初の温泉リゾートで日常から隔絶したリラクゼーションを叶える

現在、世界20か国でリゾートホテルを展開し、究極のリラクゼーションを提供するホスピタリティブランド「アマン」。そのアマンで初めての温泉を有するリゾートして知られるのが、三重・伊勢志摩にある「アマネム」です。

「アマネム」の広大な敷地
伊勢志摩の雄大な自然の中に佇む「アマネム」。
「アマネム」のアライバルパビリオン
ゲストが最初に立ち寄るアライバルパビリオン。

「まず魅力的なのは、壮大なスケールです。リアス海岸が美しい英虞湾を望む穏やかな起伏のある高台約25万平米の敷地には平屋建てのウェルカムパビリオン、メインパビリオン、スイートやヴィラ、そしてアマン・スパが点在。敷地内の移動はスタッフがカートでお手伝いしてくれます。

伊勢志摩国立公園内の英虞湾沿岸に東京ドーム5個分の敷地を有し、その中に客室はスイートが24室、一棟貸しのヴィラが8棟のみ。アマンの世界観を散りばめたひとつの島のような造りに心惹かれます」(植竹さん)

「アマネム」のサーマル・スプリング
水着を着用して利用する「サーマル・スプリング」。

「全室に温泉風呂を完備しているほか、約2,000平米の広さを誇る『アマン・スパ』でも温泉浴を楽しめます。天然の温泉水を使用した『サーマル・スプリング』という水着で入る屋外温浴施設も利用可能。38度から42度前後に保たれた温度の異なる2つの温泉プールで、自然の中での入浴でリフレッシュしたり、心を無にしてデイベッドで寛いだり…。

さらには完全にプライベートな空間で湯浴みができる、内湯と露天を備えた貸切り風呂もあります。泉質は、ナトリウム-塩化物温泉。ミネラルが豊富で湯冷めしにくく疲労回復や美肌効果があるとされる湯をまるで海外リゾートのような開放感ある空間で堪能できるのは至福のひとときでしょう」(植竹さん)

「アマネム」のサーマル・スプリング
湯上りに寛ぐのも至福のひととき。

「温泉だけでも贅沢ですが、さらにトリートメントスイート、ワッツができる専用プール、ネイルサロン、フィットネスセンター、ヨガスタジオまで。日本では類を見ない充実した施設で、極上のウェルネスが叶えられる環境だと思います」(植竹さん)

「アマネム」の温水プール
インフィニティな温水プール。
「アマネム」のヨガスタジオ
五感を研ぎ澄ましながら体の凝りをほぐす。

自然とラグジュアリーが融合した客室はおこもりステイに最適

アマンの客室は大きく分けるとスイートとヴィラの2タイプ。広さ99平米のスイートは、ベッドルームとリビングルームが一続きになっており、全室に温泉が引かれています。客室タイプごとに異なる眺望で、デイベッドとダイニングテーブルを備えたデッキでは1年を通して自然の景観を存分に楽しむことができます。

「アマネム」の客室の一例
英虞湾を望む客室。
客室の天然温泉
客室の天然温泉。

一棟貸しのヴィラは4つの客室タイプで構成。森に囲まれた「モリヴィラ」、英虞湾を見晴らす「ナギヴィラ」、森と英虞湾の両方を望む「ソラヴィラ」、そして客室から独立した温泉棟や広大な庭を有する「ツキヴィラ」です。

客室はそれぞれ異なった空間や眺望を楽しめますが、温泉好きにとって一生に一度は泊まりたい垂涎の的は「ツキヴィラ」。露天風呂と内湯を備えた離れでいつでも好きなだけ“独泉”できるという究極のリラクゼーション体験は、心身の疲れを浄化してくれることでしょう。

「ツキヴィラ」の専用露天風呂
「ツキヴィラ」の専用露天風呂。

伊勢志摩の素材をアマン流にアレンジした美食に舌鼓を打つ

アマネムでの食事はダイニング、またはインルームダイニングで。英虞湾に浮かぶ真珠筏や季節ごとに表情を変える森を見渡すことができるダイニングでは、絶景が食事に彩りを添えます。

「アマネム」のダイニング。
眺望抜群なダイニング。

夕食は、最高級の松阪牛に水揚げされたばかりの新鮮な魚介類、みずみずしい野菜や果物など旬の食材をふんだんに用いた日本料理と西洋料理。朝食も、和食と洋食から好みのものを選べます。

「アマネムのある志摩地方は、広く海に面し自然が育む豊富な海の幸に恵まれた地。古くから皇室に食材を献上してきた“御食つ国”として知られており、食事にも期待がふくらみます」(植竹さん)

「アマネム」の夕食の一例
最良に素材にシェフの技術をかけ合わせた料理。
「アマネム」の夕食の一例
日本の繊細な美を彷彿とさせる盛り付けで舌だけでなく目でも楽しめる。

「松阪牛や伊勢海老などゴージャスな食材を尽くしたディナーもさることながら、旅のフィナーレを飾る朝食にも注目。土釜で炊いたご飯やふっくらとした干物、だし巻き玉子など日本の理想の朝ごはんを体現したかのような和食も気になりますが、美しいオムレツが目を引く洋食も捨てがたく…。願わくば連泊して両方を食べ比べしてみたいところです」(植竹さん)

「アマネム」の朝食
和朝食の一例。
「アマネム」の洋朝食
洋朝食の一例。

以上、「アマネム」をご紹介しました。アマンが手がける楽園のような温泉リゾートで心身をリフレッシュしたい人は、次の旅先候補に加えてみてはいかがでしょうか。

問い合わせ先

  • アマネム
  • 住所/三重県志摩市浜島町迫子2165
    客室数/スイート24室、一棟貸しヴィラ8棟
    料金/朝夕2食付き 2名1室1名あたり ¥132,825(税・サービス料込)~
  • TEL:0599-52-5000

関連記事

WRITING :
中田綾美
EDIT :
谷 花生(Precious.jp)