『Precious』ウォッチアワード 2024【時計を愛して止まない「審査員の素顔」】

毎年恒例の新作ラグジュアリーウォッチの祭典『Precious』ウォッチアワード 2024の審査員の方々に、時計に夢中になったきっかけや理由、付き合い方など、ラグジュアリーウォッチとの素敵な関係を徹底取材。

今回は、ウォッチ&ジュエリージャーナリストの本間恵子さんに、ラグジュアリーウォッチとの素敵な関係を徹底取材しました。

本間恵子さん
ウォッチ&ジュエリージャーナリスト
(ほんま・けいこ)大学卒業後、宝飾メーカーに入社。ジュエリーデザイナーとして勤務したあと、その知識を生かし、宝飾専門誌エディターに転身。女性誌や新聞など幅広いメディアで専門性の高い記事を執筆している。アンティークウォッチの愛好家としても知られている。

ウォッチ&ジュエリージャーナリスト・本間恵子さんに徹底取材!【ラグジュアリーウォッチとの素敵な関係】

1.腕時計の原体験は?

母が使っていた “エルジン” の金時計を思い出します。“エルジン” は “ウォルサム” と双璧をなす、アメリカの古き良き時代の時計メーカーで、アンティークウォッチは現在も時計好きの間では人気です。

母が愛用していたのは、ほっそりした小ぶりのデザインで、文字盤を手首の内側に回してつけていました。当時の日本では、女性たちは慎み深さを表すために、文字盤を内側に隠してつけるのが一般的でした。手首を返すようにして時刻を確認する母の仕草はとても美しく感じられたことをよく覚えています。

2.特に思い入れのある時計は?

腕時計やジュエリーは、いつも記念品として買うようにしています。旅に出かけたときや誕生日、家族の記念日などに合わせて購入すると、その腕時計やジュエリーを見るたびに楽しい思い出がよみがえってくるからです。

ウォッチ&ジュエリージャーナリストの本間恵子さんが愛用するブシュロンのヴィンテージウォッチ
 

だから手持ちの腕時計はすべて思い入れがあります。この1945年製の「ブシュロン」のヴィンテージウォッチは、大きな仕事をやり遂げた記念に手に入れました。

3.腕時計のおもしろさとは?

実用品としてだけでなく、ファッションアイテムやステイタスシンボルなど、そこにさまざまな魅力を秘めていること。内側に組み込まれたムーブメントにこだわるクオリティコンシャスな人もいれば、外見の美しさにこだわるデザインコンシャスな人もいて、腕時計の楽しみ方はひと通りではないことに興味を惹かれますね。

4.現在よく使用している時計と、その理由は?

程よいボリュームがあって、手元のジュエリーとして存在感があるものを特に身につけます。また海外出張や、海外とのメールのやりとりが多いので、2タイムゾーンの腕時計もとても重宝していますね。

ウォッチ&ジュエリージャーナリストの本間恵子さんが愛用するドゥ グリソゴノの時計
 

この「ドゥ グリソゴノ」の『インストゥルメンティーノ』も、文字盤の6時位置に小さなセカンドタイムゾーンがあるので便利です。

※掲載したアイテムはすべて私物です。店舗へのお問い合わせはご遠慮ください。

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PHOTO :
池田 敦(CASK)
EDIT&WRITING :
岡村佳代、安村 徹(Precious)