美食に散策、美肌温泉に名所巡りetc. 旅の目的はさまざまですが、この冬訪れたいのは、「絶景」を楽しむ湯宿! お部屋から温泉からロビーから、刻々と移り変わる絶景を眺めながら過ごす、ゆっくりとした贅沢な時間…。

雑誌『Precious』2月号では【一生に一度は訪れたい!絶景が広がる「おこもり湯宿」リスト】と題して、旅慣れた温泉好きも太鼓判を押す、珠玉の「絶景」×「湯宿」をご紹介しました!

今回はその中から、ホテルジャーナリスト・せきねきょうこさんが愛する4つの絶景湯宿をまとめてお届けします。

せきねきょうこさん
ホテルジャーナリスト
フランス・アンジェで大学生活を送り、スイス山岳リゾート地で観光案内所勤務中にホテル暮らしを体験。1994年から現職。連載・著書多数、アドバイザー、コンサルティングも。
 

■1:草原絶景|北海道・輪厚(わっつ)「SONEKA/ソネカ」

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紅茶色のモール温泉は美肌の湯!

アイヌ語でようこそを意味する「SONEKA」は2024年8月に開業。新千歳空港から車で約30分、元は7万7000平方メートルもの広大な放置林を間伐や植林、整地で蘇らせました。

「北海道の原野に、趣の異なるヴィラが4棟。それぞれ内湯と露天の2か所に源泉かけ流しのモール温泉が湧いています。部屋からも風呂からも、美しくもソヴァージュ(野生的)な原野の絶景が見渡せます。草原の奥には恵庭岳(えにわだけ)が遠望でき、夏は草原の葉が揺れ、冬はまるで北欧の物語に登場する舞台のような白銀の世界が広がります。ここには、とびきりの四季があります」。 

手つかずの自然、絶景と出合う体験は、ここだけの特権です。

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  • SONEKA/ソネカ
  • 料金/¥338,800円〜(1泊2食付き、2名1室料金/税・サービス料込)
  • TEL:011-777-3355
  • 住所/北海道北広島市大曲307-1

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■2:棚田絶景|大分県・湯布院「界 由布院(かいゆふいん)」

大分県の「界由布院(かいゆふいん)」から眺める棚田
全45室。中央に広がる棚田を一望できる棚田テラスからの夕景は息を呑むほど美しい。

大分という地名は「大いなる田」がその由来。山間の由布院も棚田(たなだ)が広がるエリア。「棚田は、四季が織りなす自然の彩や、日本人が無意識に宿す日本の原風景を想わせてくれます。春の田植え、秋の黄金色の稲刈り前、冬の雪景色など、棚田の中央に造られた温泉に浸かりながら眺める四季折々の棚田風景は、ほかには類を見ません。

勇壮な由布岳(ゆふだけ)も望め、温泉湧出量、源泉数共に全国2位を誇る由布院の魅力が満載の宿! 泉質は化粧水と同様のメタケイ酸が多く含まれる柔らかな温泉で、心身をリラックスさせ、癒しの効果が期待できます。都会では味わえない、非日常の絶景と温泉三昧が可能です」

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◾️3:山絶景|新潟県・南魚沼「里山十帖(さとやまじゅうじょう)」

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標高2000メートル前後の上信越国境の山々を望む絶景

湯処からは標高2000メートル前後の上信越国境の山々を望む絶景が広がります。「ときには雲海が現れ、朝焼けに輝く日本百名山の巻まき機はた山やまをはじめ、朝日岳や谷川岳、 平標山などが連なる光景はため息が出るほど美しい。

特に巻機山は“穏やかな山容と織姫伝説が残る山”として知られています。季節によっては満天の星、天の川がよく見えます。絶景露天風呂として有名な宿ですが、実際に浸かってみると“生きててよかった!”と素直に思えます。大沢山温泉はこの地域でも珍しい、ツルツル・ヌルヌルの美肌の湯。大量の湯の花が舞い、湯上がりはさっぱり。おすすめは早朝の朝風呂でしょうか」

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  • 里山十帖
  • 料金:¥29,260~(1泊2食付き、2名利用時1名料金/税・サービス料込)
  • TEL:0570-001-810
  • 住所新潟県南魚沼市大沢1209-6

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◾️4:海絶景|北海道・白老アヨロ海 心のリゾート 海の別邸「ふる川」

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白老のダイナミックな情景

JR室蘭本線登別駅から車で約10分。白老のアヨロ海岸を望む絶景の宿。「約5000年前の縄文時代より命を紡いできたアヨロ海岸。海、空、太陽、大地、風、人間は自然の一部であることを実感できます。散策するもよし、部屋でのんびりするもよし、海に面したテラスの足湯でぼうっとするもよし。

特に、温泉付きメゾネットスイートの露天風呂から見る海は、南の海とは違い、神秘的でドラマティックだと感じます。朝焼けも夕焼けも、ここ白老のダイナミックな情景は本当に忘れがたい。泉質はナトリウム塩化物泉で、高級化粧品のような弱アルカリ性でとろみのある湯が楽しめます」

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※情報は2024年12月現在のものです。最新情報は公式サイトなどでご確認ください。
※料金は、時期によって異なる場合があります。また、入湯税などが別途加算される場合があります。

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EDIT&WRITING :
田中美保、木村 晶(Precious)