「継当て」ってなんと読む?「けいとうて」ではありませんよ!
明日・2月13日は『日本遺産の日』です。『日本遺産』とは、文化庁が認定している、日本各地の、有形無形、さまざまな文化財群を指します。地域が主体となって、その文化を総合的に整備・活用し、国内外に発信していくことで、地域の活性化と観光振興を推進する…という目的が掲げられています。
「日本遺産」と検索すると、専用のポータルサイトが設けられており、日本各地、地域ごとに存在する興味深い文化と、その背景を魅力的に紹介するストーリーを知ることができます。春休みやゴールデンウィークの旅行先の参考にもなりそうですね。『日本遺産』は、大事に継承されてきた文化のことですので、本日は「継」「承」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「継当て」ってなんと読む?
「継当て」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:いわゆる「アップリケ」も、これに当たります。
<使用例>
「このパンツがあまりに快適で、継当てをしてまで履き続けているのよ」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 継当て(つぎあ-て) です。

衣類などの擦り切れた部分に、別の布をあてがって補強することを「つぎ」「つぎあて」と言いますが、なんと「継当て(つぎあ-て)」と書くのです。知らないと意外に感じますが、漢字のほうから考えてみると、布製品を大切に継承していた時代の、美しき息遣いを感じますね。
さて、2問目は「承」という字の入ったクイズです。
【問題2】「不承不承」ってなんと読む?
「不承不承」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「気が進まないままにするさま。いやいや。しぶしぶ」を意味する熟語です。
<使用例>
「彼、『昔なじみの頼みだから』って、不承不承、仕事を引き受けてくれたわ」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 不承不承(ふしょうぶしょう) です。

「不承不承(ふしょうぶしょう)」という読み方、ご存知でしたか? 「不請不請」とも書き、もとは仏教用語の「請い望まれなくても救いの手を差し伸べること。菩薩の慈悲救済」を言う「不請(ふしょう)」からきた言葉です。「いやいや。しぶしぶ」という意味合いとは、もとは遠い言葉なのですね。
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本日は、2月13日、『日本遺産の日』にちなんで、「継」「承」という字の入った日本語から、
・継当て(つぎあ-て)
・不承不承(ふしょうぶしょう)
の読み方、言葉の背景などをおさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/日本遺産ポータルサイト/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱