おしゃれ上手なファッションプロは、シーズンの装いの要になり、印象のアップデートに欠かせない「春アウター」をいち早くチェックしています。

雑誌『Precious』3月号では、【素敵なあの人が選ぶ「指名買い」アウター】と題して、『Precious』誌上で活躍する4人に、おしゃれのオーラをより高める、とっておきの「指名買いアウター」を披露していただきました。

今回は、4名のファッションプロの方々が披露した「今季着たい」アイテムを、5点まとめてご紹介します。

■1:スタイリスト・大西真理子さん「仕草を美しく際立たせるしなやかなレザーポンチョで、颯爽と春の街へ!」

大西 真理子さん
スタイリスト
(Mariko Onishi)『Precious』の創刊から携わる敏腕スタイリスト。卓越したセンスで、ベーシックスタイルをたゆまず更新し、大人の装いに指針を与えている。
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レインポンチョから着想したタイムレスな逸品。体を入れるとエレガントな大人の佇まいに。ポンチョ¥902,000(ポステレガント)

大西さんの女っぷりがいいシンプルスタイルは、常にスタッフの憧れの的。その高い審美眼で今季とらえたのは“ポステレガント”のレザーポンチョです。

「薄くて上質なレザーを贅沢に使ったデザインに惹きつけられました。まるで布のようになめらかなドレープを描き、体の動きに合わせて揺れ動くシルエットが絶品。私は、誌面のスタイリングも日常の所作によって美しい“動き”が出ることを大切にしていますが、まさにそんな理想を堪能できる一枚です。

ネイビーに近いブルーグレーも好みの色合い。ジェンダーレスなデザインで、決して派手ではありませんが、着ると華やかなパワーを発揮。ワイドパンツや細身パンツと合わせ、手元にはブレスレットなどを添え、春の街を歩きたいですね」(大西さん)

オーラを放ち、颯爽と歩く姿が目に浮かぶようです。

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■2:ファッション・ジャーナリスト藤岡篤子さん「大人が求める甘さを上品に表現した“クロエ”のフェミニンアウターに釘づけ」

藤岡 篤子さん
ファッション・ジャーナリスト
(Atsuko Fujioka)海外トップブランドに精通する、ファッション・ジャーナリストの第一人者として活躍中。最新モードを反映しつつ、女らしい華やぎのあるプライベートスタイルにもファンが多い。
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ショートコート感覚で羽織れるオーバーサイズのブルゾン。素材は、リサイクルコットンキャンバス。ブルゾン¥420,200(クロエ)

世界的なブランドのランウェイを間近に見続けている藤岡さんは、ショーで受けた感動がアウター選びの大きな決め手に。

「昨年からクリエイティブ・ディレクターがシェミナ・カマリになった“クロエ”。彼女の手腕に高い評価が寄せられていますが、今季も女性が求めるロマンティシズムを軽やかに表現していて見事。このブルゾンはギャザーやパフスリーブなど甘めながら、実際に羽織ると大人が着てこそ可愛らしく、優しく見える絶妙なデザインです」と惚れ込みます。着こなしはブランドの持ち味を生かすことを重視して。

「淡いピンク色のブルゾンなので、“クロエ”らしく、同系色で着たり、穏やかなプリントドレスと合わせたりしたいですね。女らしさが過剰でなく清潔感を備えているところも、このメゾンの魅力。安心して大人が甘さを楽しめます」(藤岡さん)

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■3:スタイリスト・古田千晶さん「スポーティマインドのアウターで、王道シンプルな装いを更新。新しいラグジュアリーを楽しみたい」

古田 千晶さん
スタイリスト
(Chiaki Furuta)『Precious』をはじめ、女性誌で活躍中のスタイリスト。モード感漂う洗練スタイリングのなかに、大人の女性の愛らしさを引き出す小物センスが光る。
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上:パープルジャケット¥407,000・グレーのダウンジャケット¥324,500、下:ブルゾン¥682,000/すべて予定価格(ミュウミュウ)

パープルジャケット:モダンなシルエットで、ファッション性と機能性が共存。
ブルゾン:襟と袖口の鮮やかなブルーが、キャメル素材のブルゾンの現代的な存在感を高めて。

トレンドを大人目線で取り入れた、上品さと遊び心のあるスタイリングで、読者の支持を集める古田さん。今季ひと目惚れしたのが、“ミュウミュウ”のスポーツマインドの香るアウター。

「この2着は、カラーリングも、丈感も、スポーティなデザインも、今の気分にぴったり。大人のシンプルなおしゃれはどこかに“今の気分”を加えたいものですが、アウターで取り入れてみよう、というのが、私の提案。その意味でも、“ミュウミュウ”のフレッシュなアウターは魅力的です。パープルのほうはハイゲージのニットにセンタープレスのパンツ、下のブルーの襟付きはきれいめのタイトスカートを合わせるなど、オーソドックスな装いに効かせたい」(古田さん)

インはシンプルに、アウターで今を取り入れるというおしゃれの視点から、新しいラグジュアリーが楽しめそうです。

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■4:スタイリスト・犬走比佐乃さん「春も、活躍するのは、上質なダークカラーのコート。軽やかさのある一枚を選ぶのが今季流」

犬走 比佐乃さん
スタイリスト
(Hisano Inubashiri)『Precious』をはじめとする数々の女性誌、テレビ、広告など多彩な分野で活躍。女優のスタイリングも手掛け、「マダム犬走」の愛称で多くのファンをもつ。
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両サイドにスリット入り。コート¥437,800(ジルサンダージャパン〈ジル サンダー バイ ルーシー アンド ルーク・メイヤー〉)

30年以上のキャリアと卓越した審美眼をベースにセレクトと自身のスタイリングを行う「Precious.jp」のファッション指南も人気の犬走さん。この春魅了されたのは、“ジル サンダー”のブラックコート。

「トレンチを筆頭に、これまでいろいろなアウターを楽しんできました。そんな今も惹かれるのは、自分のステディアイテムであり、時代のムードにマッチした一着。この“ジル サンダー”は、ブラックでありながら軽やか。歩くと風で裾が翻るような軽いナイロン素材もいいし、袖口にスリーブタブがあってボタンを留める位置を調整し、袖をたくし上げるように着られるところも気に入りました。手元が見えると、一気に軽やかに映るのです」(犬走さん)

最愛の色、黒も今の気分で。“軽やかなブラック”を味方にして、自分らしいおしゃれを謳歌したいものです。

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※掲載商品の価格は、すべて税込みです。

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PHOTO :
小林美菜子
EDIT&WRITING :
長瀬裕起子、遠藤智子(Precious)