時計に対する既成概念を華麗に超越したウォッチメイキングで、ラグジュアリーウォッチ界でも存在感を増し続ける「ルイ・ヴィトン」。今回、メゾンが誇るン“タンブール”が、しなやかに、エレガントに進化を果たし、まったく新しいウォッチコレクション“タンブール コンバージェンス”として登場しました!
ダイヤル上部の窓で時刻を知る、独創的な本格機械式ウォッチ
前回ご紹介した“タンブール タイコ スピン・タイム”同様、私たちが知っている「時計の顔」とはまったく異なる“タンブール コンバージェンス”の佇まい ── 一般的な時計における「フェイス」の大部分はプレートで覆われ、時刻はその上部に彫られたふたつの窓を通して表示されます。
この時計が示している時刻は、10時10分。

時(アワー)は上部の、分(ミニッツ)は下部の、それぞれアーチ形の窓に表示。ふたつの窓の間にあしらわれたダイヤモンド形のマーカーによって、直感的に時刻を読み取ることができるようにデザインされています。
この独創的なクリエイションは、ジュネーブの「ルイ・ヴィトン」の時計製造の複数のアトリエによる、いわば総力戦によって実現しました。

まず、ムーブメント設計の「ラ・ファブリク・デュ・タン ルイ・ヴィトン」。そしてケース製造の「ラ・ファブリク・デ・ボワティエ」、さらに稀少なハンドクラフトの技術が集う「ラ・ファブリク・デ・ザール」。

「ルイ・ヴィトン」は、“タンブール コンバージェンス”を、「この3つのアトリエを統一する美的言語によって構想・製作されたもの」と表現しています。コレクション名に冠された「コンバージェンス」は、まさにメゾンで培われたクラフツマンシップの融合を表し、同時に独特な時刻表示も指しているのです。

それぞれ至高の個性を発揮する、ピンクゴールドとプラチナの輝き
ピンクゴールドとプラチナの2モデルでの展開となる“タンブール コンバージェンス”。
ケースはいずれも37mm径で、女性の手首にもフィットするジェンダーレスなサイズ感で、優美なカーブを描く側面が特徴。8mmという厚さが意外に思えるほどスリムな印象で、手元にワンランク上の洗練を授けます
■1:艶やかに個性を演出するピンクゴールド
華やかでエレガントでいながら、ステッチの効いたキャメルカーフレザーのストラップによって、程よいカジュアル感も演出するピンクゴールドモデル。

ポリッシュ仕上げのピンクゴールドは、年月の経過によって風合いを増していく「経年美化」という楽しみも享受できます。
■2:スノーセッティングによるダイヤモンドが煌めくプラチナモデル
プラチナモデルは、795個のダイヤモンドを施した珠玉のジュエリーウォッチ。

7種類の異なる大きさのダイヤモンドを、非常に高度な宝飾技術であるスノーセッティングを用いて敷き詰め、ハイジュエリーウォッチのエレガンスも漂わせます。
2025年は例年に増して、意欲的に新作ウォッチを発表している「ルイ・ヴィトン」。今回ご紹介した“タンブール コンバージェンス”に続き、また順次、魅力的なニューモデルをお届けする予定です! お楽しみに。
※掲載商品の価格は、すべて税込みです。
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- TEXT :
- 岡村佳代さん 時計&ジュエリージャーナリスト