「菜種御供」ってなんと読む?「なたねおとも」ではありませんよ!
明日・2月25日は、平安時代の賢人・菅原道真(すがわらのみちざね)の忌日「道真忌」です。道真が「学問の神さま」とも言われ、京都の北野天満宮や東京の亀戸天神はじめとした多くの神社に祭られており、「道真忌」には各神社で大きな祭事が行われます。俳句の季語にもなっており、和文化の歴史上、たいへんポピュラーな記念日ですので、本日は「道真忌」をキーワードとした日本語クイズをお送りします。
【問題1】「菜種御供」ってなんと読む?
「菜種御供」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:道真忌の祭礼を指す呼び名の一つで、菜の花をお供えすることからこの名で呼ばれます。
<使用例>
「菜種御供には、だいたい毎年、家族で神社に出かけているわね」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 菜種御供(なたねごく) です。

古くから「道真忌」の祭礼では、菜の花をお供えする慣例があり「菜種御供(なたねごく)」とも呼ばれてきました。近年は新暦の採用により、「道真忌」の時期にまだ菜の花がない場合も出てきて、代わりに道真が好んだといわれる梅の花をお供えするケースも増えています。そこで「道真忌」の別名として、近年では「梅花祭(ばいかさい)」も使われるようになっています。
というところで2問目は「梅」という字の入った日本語クイズです。
【問題2】「梅東風」ってなんと読む?
「梅東風」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「春、梅の花が咲く季節に吹く東風」を言う言葉です。こちらも季語にもなっています。
<使用例>
「梅東風のかぐわしい季節になりましたね」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 梅東風(うめごち) です。

「東風(こち)」「梅東風(うめごち)」ともに、慣習的に定番の読み方ですので、大人の教養として覚えておきましょう。
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本日は、2月25日、菅原道真の忌日『道真忌』をキーワードに、
・菜種御供(なたねごく)
・梅東風(うめごち)
などの読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/きごさい歳時記ホームページ/全国天満宮総本社北野天満宮ホームページ/亀戸天神社ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱