膨張して見えてしまう問題や、単調さを回避し着映えを実現した海外インフルエンサーたち。清らかなホワイトコーディネートが今っぽくあか抜けていた理由を紐解きます。

■1:ヴィクトリア・レーダーは…シャープなパンプスと小さく締め色を効かせ着膨れさせない

ばさっと翻るコートがオールホワイトの軽やかさを引き立てます。
ばさっと翻るコートがオールホワイトの軽やかさを引き立てます。

2025年2月27日、アパレルブランド「VICY RADER STUDIO」を手掛けるヴィクトリア・レーダーをキャッチ。オールホワイトコーディネートは、クリーミーなまろやかトーンを選ぶと優美な佇まいに。ほんのりとろみのあるシャツとパンツがしなやかさを後押ししてくれます。

同色のトレンチコートは、袖を捲って腕周りにボリュームを出すと立体感が叶い、ワンカラーでも単調になりません。ポインテッドトゥパンプスでシャープさを、ビターブラウンのバッグでコントラストを授け、着膨れ問題をクリアしました。またヘアをすっきりタイトにまとめたことで、さらなるスタイルアップが実現。

■2:イジー・アンガスは…ドライな質感のワンピースがエフォートレスな美を叶える

深みのある赤のルージュやフェザーブロウで顔周りのお洒落もぬかりなく。
深みのある赤のルージュやフェザーブロウで顔周りのお洒落もぬかりなく。

同じく2月27日、スタイリストのイジー・アンガスをスナップ。すらっとしたワンピースを用いた洗練のオールホワイトコーディネートも、かさっとした風合いの素材のワンピースだからこそ肩の力が抜け、エフォートレスなムードが漂っています。インパクトのある大ぶりのゴールドボールイヤリングとバングルで煌めきを足し、メリハリを確保。ハンドルの長い横長バッグやバイカラーパンプスも、プレーンな素材のワンピース合わせだからこそ存在感が引き立っています。

■3:ファッションウィークのゲストは…ブラウンレザーグローブで装いをアップデート

ジャケットの袖をブラウジングし、さらにグローブをくしゅっとさせたことで立体感が高まっています。
ジャケットの袖をブラウジングし、さらにグローブをくしゅっとさせたことで立体感が高まっています。

2025年3月1日、ミラノ ファッションウィーク開催中のストリートに登場した、小物使いが上手なこちらのゲスト。チアフルなミニワンピースは、ジャケット型ならシックなムードを獲得でき大人らしさが漂って。ノーカラーのクルーネックが品の良さを上乗せしてくれます。ホワイトワンピースの優雅さをキープするために、小物は穏やかなブラウンで統一。レザーグローブを足したことで、ぴりっとスパイスが効いていっきに洒落感がアップしています。


最新のミラノ ファッションウィークから、大人のための「ホワイト」コーディネートをお届けしました。軽やかな素材で季節感を高めたり、小物で単調さを回避していたお洒落賢者たち。彼女たちの着こなしを参考に、着映えを実現しましょう。

関連記事

この記事の執筆者
Precious.jp編集部は、使える実用的なラグジュアリー情報をお届けするデジタル&エディトリアル集団です。ファッション、美容、お出かけ、ライフスタイル、カルチャー、ブランドなどの厳選された情報を、ていねいな解説と上質で美しいビジュアルでお伝えします。
PHOTO :
Getty Images
EDIT&WRITING :
阿部芙美香