4月、5月は紫外線がぐんと増えてくる季節です。気象庁によると、2017年東京の日最大UVインデックスを月別に平均したデータでは、4月の「日最大UVインデックス」は中程度の4.4にも上っており、5~6月になると5.6~5.7と強いレベルに近い数値になってきます。
早めにUV対策アイテムはそろえておきたいもの。そこで役立つアイテムのひとつが、日傘です。
日傘を差している女性は、なぜか清楚でエレガントに見えますよね。ぜひオシャレにも活用したいですが、普段、何気なく選んでしまっていませんか?
そこで優れた日傘の選び方を、さまざまな日傘を取り扱う「しばた洋傘店」のご主人・柴田嘉和さんに教えていただきました。
日傘を長く愛用するための選び方&お手入れ方法
日傘選びを始める前に、まず知っておきたいのが、日傘の目的。柴田さんによると、日傘には主に「涼しさ」「日よけ」「紫外線防止」「オシャレ」の4つの目的があるといいます。これらの4つの目的をきちんと満たす日傘を見つけることが理想ですが、どの目的を重要視するかでも選び方は変わってきそうです。
「涼しさ」を求める人の日傘の選び方のコツ2つ
■1:化学繊維よりも天然素材(綿・麻・絹)を選ぶ
綿・麻・絹などの自然素材は、太陽からの熱を繊維の内側に蓄えるので、生地の裏まで熱を通さず、熱くなりにくい特徴があります。また、二重張りや厚地のものも同様です。一方、ポリエステルなどの化学繊維は熱を帯び頭上が熱くなります。レース生地や穴あき生地は、傘の下に熱がこもりにくい特徴があります。ただ穴あき生地は、日よけ・紫外線防止に若干劣ります。
■2:涼しく、紫外線も防ぐコーティング生地もおすすめ
この数年の猛暑対策に、晴雨兼用傘で生地に遮光・遮熱コ―ティングをした日傘が増えています。傘の下の温度が約4度も下がる日傘もあります。紫外線防止率もほぼ99%です。
「紫外線」を防ぎたい人の日傘の選び方のコツ2つ
■1:UVカット加工生地の日傘を選ぶ
通常の雨傘でも、特別薄い生地でなければUVカット率は90~96%ありますが、UVカット加工はさらに2~4%の紫外線をカットします。さらに厚手の生地であればほぼ100%の紫外線カットが期待できます。白や薄い色でもUVカット加工がされていれば紫外線を通しにくくなります。
また、地面からの照り返しにも注意しなければならないため、傘の内側の色が黒っぽいほうが紫外線対策になります。
■2:できるだけ濃い色を。薄い色なら遮光コーティングが必須!
黒・茶・濃紺など、濃い色のほうが紫外線を防ぎます。遮光コーティングの傘であれば白や薄い色でも紫外線はほぼ通しません。
上質でエレガントな日傘には「レース」がさりげなく使われています
そこで具体例として、質のいいエレガントな日傘を3つ挙げていただきました。素材や機能、デザインなどを参考にしてみてください。
長く愛するための、日傘のお手入れ方法のポイントは「陰干し」
最後に、柴田さんに日傘のお手入れ方法を教えていただきました。
「木綿、麻などの防水加工のない生地は、ブラシやスポンジを使って洗濯用洗剤で手早く洗い、十分に水洗いして水を切り、傘を広げた状態で陰干しすればきれいになります。黒、濃い色の傘は直射日光に当てると、色やけすることがありますので注意を。白であれば日光に当てても問題ありません。
防水・撥水加工がされている晴雨兼用の日傘は、表面を軽く水洗いするくらいしかできませんので、日ごろから汚さないように注意しましょう」
また、意外と盲点になりがちなのが、日傘の仕舞い方です。
「照明の当たらない暗い場所に、包装紙やハトロン紙という片面につやのあるクラフト紙などに包んで大切にしまってください。光を当てると褪色や色やけの可能性があります。また、ビニール袋に入れると通気性が悪くなりますので避けましょう」
これからの季節、長持ちする質のいい日傘を選んで、エレガントなスタイルでお出かけを楽しみましょう。
問い合わせ先
- しばた洋傘店 TEL:092-741-1771
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- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 石原亜香利