「吹鳴」ってなんと読む?「ふきなき」ではありません!
明日・4月28日は『海外ドラマの日』です。1956(昭和31)年のこの日、KRTテレビ(現在のTBSテレビ)で、日本初となる海外ドラマの放送がなされたことにちなんだ記念日です。『カウボーイGメン』というタイトルのアメリカの西部劇で、各回30分枠の連続ドラマでした。このドラマは、字幕ではなく日本人声優による「吹替」がなされたドラマという点でも、日本初の試みでした。ということで、本日は「吹」「替」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「吹鳴」ってなんと読む?
「吹鳴」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「吹き鳴らすこと。また、汽笛などを鳴らすこと」という意味です。
<使用例>
「前を走っていた車からいきなりサイレンが吹鳴して…なんと、覆面パトカーだったのよ」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 吹鳴(すいめい) です。

「吹鳴(すいめい)」という言葉、ラッパや笛などの「吹き鳴らす」タイプの楽器や、汽笛やサイレン、クラクション、ブザーなど「音を鳴らす装置」に対して使う言葉です。道路交通法にも「警音器吹鳴義務違反(けいおんきすいめいぎむいはん)…見通しの悪い場所でクラクションを鳴らす標識があるにも関わらず、鳴らさずに走行した場合などに該当する違反)」という言葉がございます。
さて、2問目は「替」という字の入ったクイズです。
【問題2】「式年造替」ってなんと読む?
「式年造替」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「神社で、定期的に神殿の全部または一部をつくり替えること」です。
<使用例>
「伊勢神宮では、令和15年に行われる式年造替に向けての諸祭儀が、今年から始まっているみたいよ」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 式年造替(しきねんぞうたい) です。

「式年造替(しきねんぞうたい)」は神社を定期的に建て替える独特の行事で、たとえば伊勢神宮では20年に1度、出雲大社は60年に1度など、これが行われています。
もとは、農耕社会で秋祭りの際に臨時の神殿をつくり、祭りが終わると取り払ったことに由来する慣行と考えられていますが、現在では、特殊な神殿建築の技術を継承する、という意味でも、異議のある慣行ですね。同義語に「式年遷宮(しきねんせんぐう)」や「遷宮(せんぐう)」もございます。神社仏閣に関する言葉は、大人の日本人の教養として、間違えたくないですね。
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本日は、4月28日『海外ドラマの日』にちなんで、「吹」「替」という字の入った日本語から、
・吹鳴(すいめい)
・式年造替(しきねんぞうたい)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/『ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典』(ブリタニカジャパン)/岡山市ホームページ/Forbs JAPANホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)