今と昔が交差する “現代の文化サロン”

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八雲茶寮の入り口

東京・目黒の閑静な住宅街の一角、豊かな緑が生い茂る門扉の奥に現れる「八雲茶寮」。邸宅を改装した風情ある空間は、都会の喧騒を忘れさせてくれます。日本の古のものと今のものとの出合いに触れ、心身を癒す贅沢な時間が流れる場所です。

「八雲茶寮」は、四季折々の旬の食材を使った料理を堪能できるだけなく、茶とともに食事や菓子を楽しめる「朝茶」や「午申茶(ごしんちゃ)」を供する茶房や、和菓子を販売する「楳心果(ばいしんか)」、生活道具を販売するサロンが併設されています。

“五感で感じる食のうま味”と、それを実現させる“職人の技”を通して、現在の日本を感じること、さらにこの場所からつながる交流と新たな出会いを生む“現代の文化サロン”ともいえる場所となっています。

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八雲茶寮の茶房

浮世絵から日本の食と文化をひも解く「季節を味わう江戸の宴」

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4月26日(土)に開催された「季節を味わう江戸の宴 花見の宴」の食事。花見二段重をはじめ、天ぷら、霜降りかつお、玉子焼、蛤鍋(はまなべ)、菜飯、桜餅など。

「八雲茶寮」では、年4回にわたり「季節を味わう江戸の宴」と題した講座を開きます。江戸料理文化研究所代表で時代小説家である車浮代氏を講師に招き、江戸時代における食文化の変遷を辿りという内容です。

江戸時代から私たちの風物詩であった「春の花見」に始まり、「夏の花火」、「秋の月見」、「冬の雪見」と四季を巡り、浮世絵から当時の食文化や風物を紐解いていきます。江戸時代に季節ごとの宴で供された料理の調理法を再現し、ひと品ずつに舌鼓を打ちながら、江戸時代の食と文化を体感。五感で学ぶことができる贅沢な講座です。

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「季節を味わう江戸の宴 花見の宴」の花見二段重。お品書きは、鯛の香物酢 山吹酢、ごまめ金平、よもぎ麩田楽、白魚酒蒸し 若布、玉子巻き鮓 にごり酢、甘夏と人参の白和え、豆冨 木の芽田楽、こんにゃく赤味噌田楽、空豆煮浸し、小松菜炒め煮。

次回の開催は、7月12日(土)の「季節を味わう江戸の宴 花火の宴」です。日本の花火は、江戸時代の将軍家による水神祭に始まり、川開きとして市井の人々にも楽しまれていました。同じように庶民に広く親しまれていた浮世絵には、その様子が描かれています。講座では、船遊びの食事を楽しみながら、浮世絵から風習や食文化を学ぶことができます。

以降は、10月25日(土)の「月見の宴」、2026年1月24日(土)の「雪見の宴」と、風情あふれる趣向の講座が続きます。


以上、八雲茶寮で開かれる「季節を味わう江戸の宴」についてご紹介しました。日常の慌ただしさを忘れて、江戸時代へ思いを巡らせ、技を凝らしたお料理を楽しむ…そんな豊かな時間を過ごせそうです。講座は事前予約が必要ですので、お早めにチェックしてみてください。

< 「季節を味わう江戸の宴」詳細 >

開催日時:
2025年7月12日(土)花火の宴
2025年10月25日(土)月見の宴
2026年1月24日(土)雪見の宴
会場:八雲茶寮 
会費:¥22,000(税込)
住所:東京都目黒区八雲3-4-7

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八雲茶寮

この記事の執筆者
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