「欣幸」ってなんと読む?「ごんこう」ではないですよ!
明日、5月29日は『幸福の日』です。日付は529(こうふく)の語呂合わせで「世界中の人々が幸せで平穏に暮らせるように」という祈りが込められています。「幸福」とは「幸せ」で「充実している」ということですよね。それを踏まえ、本日は「幸」「充」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「欣幸」ってなんと読む?
「欣幸」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「幸せに思って喜ぶこと」という意味です。
<使用例>
「お心遣いのお品を賜り、欣幸の至りでございます」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 欣幸(きんこう) です。

例文のように「欣幸(きんこう)」は、お礼文などによく使われる言葉です。「欣」の字が難しいですが、読み下しが必要なシーンに出会いやすい言葉ですので、読めるようにしておきましょう。
では、2問目にまいりましょう。
【問題2】「充填」ってなんと読む?
「充填」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「隙間、穴、欠員などを満たしうめること。詰めること。また、詰まること」という意味です。
<使用例>
「売れ筋商品の棚に関しては、都度確認し、充填してください」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 充填(じゅうてん) です。

「充填(じゅうてん)」の「填(テン)」は常用漢字ですが、「小中学校の間のいつ、必ず習う」という決まりのない字です。文部科学省の専門家会議(平成22年8月9日)でも、一般的によく使うが、読めていない言葉の例として、この「填(テン)」を使った熟語が取り上げられたようですので、おさらいしてみました。正しく読めたでしょうか?
常用漢字は一般的に「義務教育中に学習する字」という印象ですが、現実的には「常用漢字のほとんどを義務教育中に学習する」という状況であり、意外と難しい常用漢字も存在しています。本シリーズでも、引き続きいろいろと取り上げてまいりますね。
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本日は、5月29日『幸福の日』にちなんで「幸」「充」という字の入った日本語から、
・欣幸(きんこう)
・充填(じゅうてん)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/文部科学省ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱