汗は、そのものにニオイがあるわけではなく、皮膚の常在菌や皮脂と混ざることによって発生します。美容ジャーナリストの永富千晴さんは、「特に毛穴の大きい頭皮はニオイが発生しやすいので、まずは頭皮と髪に使っているものを見直します」と話します。いまの時期に取り入れていらっしゃるアイテムについて、詳しく教えていただきました。

むやみやたらに「さっぱり」だけを求めすぎないこともニオイ対策には大切
「自分のニオイの中で気づきやすいのは、頭のニオイではないでしょうか。これは、頭皮の毛穴が大きくて汚れが溜まりやすく、ニオイを発生しやすいという理由があります。また、髪はニオイを吸着しやすい性質を持っていますし、何より頭が鼻に近いから気づきやすいと思います。最近のドラッグストアにはドライシャンプーがずらりと並んでいるので、それだけ頭のニオイを気にされている方が多いということでしょう。
ということで、私はまず、ニオイの元となる頭皮の毛穴の詰まりをきちんとオフするようにしています。ただ、大人は頭皮も肌と同じように乾燥傾向にあります。夏だからさっぱりとしたい気持ちはわかりますが、必要な潤いまで取り去ってしまうと皮膚を守ろうとして皮脂の分泌が盛んになるので、潤い感もキープするアイテムを使うことがマストです。取り入れやすいのは、毎日使うシャンプー。しっかりと泡立てて、そのまま2~3分ほど泡パックをすると、不要な汚れはきちんと落としながらも、頭皮の状態を健やかに整えられます。
もうひとつ、髪のニオイ対策として気をつけたいのが、ヘアスタイリング剤。質感が重めのものは汚れが付着しやすいので、軽さのあるものを選ぶようにしています。こちらも、ただ軽いだけでは物足りない、パサつきが気になる大人の髪でもまとまり感を重視して厳選することが大切です」(永富さん)
そこで、永富さんがいま愛用されているヘアアイテムをご紹介いただきました。
「翌日のムレ感に差が出る!泡パックもおすすめしたい保湿力も重視しているシャンプー」(永富さん)

「左のReEMOTIONは、生蜂蜜をたっぷりと配合しているリッチな洗い上がりのシャンプー。美容成分も豊富で、もっちりとした気持ちのいい泡が立ちます。生蜂蜜に含まれている酵素が皮脂汚れを分解するので、すっきり感も味わえるのもポイント。新たな香り"Honey&Sweet"は、甘く芳醇で、女性らしさを引き立ててくれます。
右のuruotteは、ブランド名の通り、潤いを重視したナチュラル&オーガニックブランド。夏季限定のシャンプーは、オーガニックミントエキス配合なので、気持ちのいい清涼感があります。きめ細かい泡が立ち、この泡でパックをすると、すっきりと素髪に戻ります。米由来のダメージ補修成分もプラスされているから、クセやうねりもまとまりやすくなります」(永富さん)
「固めずに湿気に負けない軽やかヘアを作るならスプレーが推し。質感の違いで揃えています」(永富さん)

「ヘアスプレーというと、ホールド感を出すアイテムというイメージを持たれている方が多いでしょうか。しかし、いまどきのヘアスプレーは種類が豊富。なりたい質感に合わせて選べますし、使用感が軽やかなので、夏のヘアスタイリングにぴったりです。
左のシスレーは、トップのふんわり感をキープしたいときに。髪に付着したことを感じさせないほどキメの細かいミストで、程よいホールド感があります。湿度で髪がぺたんこになってしまうのを防げるから、これからの時期の良き相棒です。補修成分も入っているので、パサつきやダメージを整えて、艶を与えてくれるところもお気に入り。
中央と右はミルボン。中央のピンクは、狙った通りに毛先のニュアンスをキープできるスプレー。カールのもちを高めたり、前髪のうねりが気になるときに。ぺたっとせず、ふんわりとしたスタイルが作れます。右のブルーは、ダメージで硬くなった髪に、柔らかさと艶やかさを与えてくれるタイプ。するするとまとまり、指通りの良い髪になるので、ロングヘアもすんなり綺麗にまとまります」(永富さん)
ヘアアイテムも、季節に合わせて変えることで、綺麗をキープできます。永富さんが教えてくださったように、シャンプーやヘアスプレーなど、取り入れやすいアイテムから見直してみてください。
※掲載している商品の価格は、すべて税込です。また商品はすべて本人の私物です。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- WRITING :
- 越後有希子