2026年春に開業予定となっている「帝国ホテル 京都」。帝国ホテルとしては国内4軒目となるホテルです。国の登録有形文化財である「弥栄会館(やさかかいかん)」を生かした形で、一部改築と増築した棟で構成される予定となっています。
そして、全55室の客室が建築構造や眺望によって異なる魅力を持つ、3エリアからなることが発表されました。どのような客室となるのか、詳しく見ていきましょう。
京都のレガシーを継承! 「帝国ホテル 京都」の客室をチェック

1936(昭和11)年に建てられ、祇園のシンボルとして長く人々に親しまれてきた「弥栄会館」。美しい和の意匠から、国の登録有形文化財となっていますが、耐震性が不足していたため、長らく使用されていませんでした。
現行の建築基準法に沿う形に再生するため、外壁と一部構造を残しつつ、増改築が行われました。各種条例や法令もクリアし、街のシンボルとしての「弥栄会館」も保存しつつ、ホテルとしての機能を持たせ開業することとなったのが「帝国ホテル 京都」。
祇園ならではの「非日常」の世界観と、帝国ホテルが考える「寛ぎ」が共存したホテルとなっています。
■1:弥栄会館の名残が見られる「保存エリア」

本棟南西面は「保存エリア」として設定。祇園甲部歌舞練場や花見小路を眺められる南西面の客室となっています。柱や梁、窓枠などに弥栄会館時代の名残があり、往時の弥栄会館の情緒を感じられる空間です。一部客室にはバルコニーも備えられ、京都の風を感じることができます。
■2:祇園にありながらもモダンな滞在が叶う「改築エリア」

本棟北東面に位置する客室は「改築エリア」。弥栄会館のシルエットを継承しつつも、モダンな設え。大きく作られた窓からは、早朝の空気感から夜の提灯の灯りまで、移りゆく祇園の風情を感じることができます。

「帝国ホテル 京都」のシグネチャースイート「インペリアルスイート」は改築エリアに設定されています。
北・東の二面に広がるテラスからは、祇園・お茶屋の町並み、祇園甲部歌舞練場本館、東山の山並みを望めます。自然素材が使用された温かみのある内装は、「帝国ホテル 京都」での滞在を豊かなものにしてくれるはず。
弥栄会館のシルエットを印象付けている「鐘塔」での特別な体験も提供予定とのことで、期待がふくらみます。
■3:畳のお部屋でくつろげる「北棟増築エリア」

新たに増築された北棟の客室は、内装に祇園の伝統的な町並みと調和する畳を設え、しっとりした表情。日本建築の精神を現代的に表現しています。
祇園の町に入り込んだ空間での特別な滞在が楽しめるお部屋になっています。
2026年春の開業が待ち遠しい「帝国ホテル 京都」。京都・祇園の歴史を受け継ぎつつも、モダンなスタイルでの滞在が叶う、特別なホテルとなりそうです。
問い合わせ先
- 帝国ホテル 京都
- 住所/京都府京都市東山区祇園町南側
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- TEXT :
- 田中いつきさん フリーランスライター