太くなった二の腕、筋トレよりも「ほぐし」が有効な理由とは?
二の腕のたるみの正体は、単に脂肪がついただけのものではありません。実はその多くは、「使われなくなった筋肉」と「滞り」によるもの。上腕の裏側にある上腕三頭筋は、肘を伸ばす動きで使われる筋肉ですが、日常生活ではあまり出番がありません。そのため年齢とともに衰え、筋肉のボリュームが落ちてしまいます。

筋肉が衰えると、その上に脂肪がつきやすくなるだけでなく、血流やリンパの流れも滞りがちになります。こうした「巡りの低下」は、老廃物や余分な水分の蓄積を招き、見た目にもたるみやむくみとして現れます。つまり、筋力の低下と流れの滞り、この二つが重なることで、二の腕は年齢を重ねるごとにタプタプとしたボリューム感が出てしまうのです。
そのため、エイジングデザイナーの村木宏衣さんによると、いきなりハードな腕の筋トレに取り組むよりも、まずはこわばった筋肉をほぐし、巡りを整えることが先決なのだそう。
今回教えてくれたのは、上腕三頭筋をしっかりとほぐすことにフォーカスしたメソッド。硬くなった筋肉が柔らかくなることで、滞っていた老廃物や余分な水分が流れやすくなり、脂肪も燃焼しやすい状態に。タプタプとゆるんでいた二の腕にもハリが戻り、引き締め効果が期待できます。体に無理をかけずに整えるこの方法なら、続けやすく、変化も実感しやすいはず。ノースリーブに袖を通す自信も、少しずつ戻ってきますよ。
■Step1:左手を左の肩に置いて、左肘を上げる
上腕の裏側にある「上腕三頭筋」をほぐしやすいように、左手を左の肩に置いて、左肘を上げます。

■Step2:親指と人さし指ではさむように上腕三頭筋をほぐす
右手の親指と人さし指で上腕三頭筋をはさむようにして肘の手前から、脇の下までまんべんなくほぐしていきます。

胸の横あたりまでほぐします。つまみにくかったり、痛かったりする場合は、硬くなっている証拠。習慣化すると徐々にほぐれていきます。

■Step3:上腕三頭筋に対して、垂直につまむ
次は、上腕三頭筋の筋肉の走行に対して垂直につまみます。

つまんだまま、腕を曲げる、伸ばすを10回繰り返します。この「つまむ」「腕を曲げ伸ばしする」を肘の手前から脇の下まで、4か所にわけて行いましょう。

■Step4:右手で左肘をつかんで、深呼吸しながらストレッチを
左腕を上げてから肘を曲げ、右手で左肘をつかみ、上腕三頭筋を伸ばすようにストレッチを。深呼吸しながら10秒間行いましょう。 右腕も同様に、Step1〜4を行いましょう。

【まとめ|タプタプ二の腕を引き締める!【村木宏衣さん指導】上腕三頭筋ほぐしメソッド4か条】
1)二の腕が太くなるのは、「上腕三頭筋」という筋肉が硬くなることが大きく関与。
2)「上腕三頭筋」は日常生活では使われないため、二の腕に脂肪や老廃物がたまりやすい。
3)鍛えるよりも、まずは筋肉の働きを整えてあげることが大切。
4)硬くなった「上腕三頭筋」をほぐしてストレッチすることで二の腕は細く変わる。
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以上、「タプタプ二の腕を引き締める!【村木宏衣さん指導】上腕三頭筋ほぐしメソッド」を教えていただきました。
アンチエイジングメソッドに限定して、毎週土曜日にテーマを変えてお届けします。
次回は6月28日の更新です。お楽しみに!


- PHOTO :
- 松原敬子
- EDIT&WRITING :
- 荒川千佳子