「急拵え」ってなんと読む?「きゅうそんえ」ではありません!
明日、7月9日は『ジェットコースターの日』です。「ジェットコースター」とはもともと、かつて後楽園ゆうえんち(現在の東京ドームシティ アトラクションズ)にあったローラーコースターの呼称で、後楽園ゆうえんちが「ジェットコースター」と名付けたことで、日本でのローラーコースター全体がそう呼ばれるきっかけになったのだそう。日付は、1955(昭和30)年に後楽園ゆうえんちが誕生した日にちなんでいます。ということで本日は「ジェットコースター」にちなんで「急」「落」という字の入った日本語クイズをお送りします。
【問題1】「急拵え」ってなんと読む?
「急拵え」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「間に合わせるために、急いでつくること。また、そのもの」を言う言葉です。
<使用例>
「内装は急拵えでもいいけれど、建物の基礎はそういうわけにはいかないわ」

さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 急拵え(きゅうごしら-え) です。

手偏に「在」で「拵(こしら)える」、おもしろい構成の字ですね。過去のクイズで扱ったことがございますが、今回の「急拵え」、読めたでしょうか?
さて、2問目にまいりましょう。
【問題2】「落魄れる」ってなんと読む?
「落魄れる」という日本語の正しい読み方をお答えください。
ヒント:「社会的地位や生活程度などが悪くなって、みじめな状態になる」ことです。
<使用例>
「昔は観光名所としてにぎわっていたこの場所も、すっかり落魄れてしまったわね」

…さて、正解は?
※「?」画像をスクロールすると、正解が出てまいります。

正解は… 落魄れる(おちぶ-れる) です。

「落魄(おちぶ)れる」は、「衰えててみじめになること」を意味する熟語「落魄(らくはく/らくばく/らくたく)」に送りがなをつけて意訳的に読む「塾字訓」の単語です。イレギュラーな読み方ながら、「落魄」よりは「落魄れる」という言葉のほうがポピュラーですね。「魄」という字は「たましい・こころ」「月の光と、影の部分」などを意味する字です。
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本日は、7月9日『ジェットコースターの日』にちなんで、「急」「落」という字の入った日本語から、
・急拵え(きゅうごしら-え)
・落魄れる(おちぶ-れる)
の読み方、言葉の背景についておさらいいたしました。
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- BY :
- 参考資料:『日本大百科全書(ニッポニカ)』『精選版日本国語大辞典』『デジタル大辞泉』(小学館)/日本記念日協会ホームページ/『漢字ペディア』(日本漢字能力検定協会)
- ILLUSTRATION :
- 小出 真朱