『Precious』本誌のほか、ファッション誌を中心に人気スタイリストとして活躍する望月律子さん。望月さん自らがコーディネートしてくれるファッションレンタルサロン「Allons-y(アロンズィ)」のオーナーでもあります。本連載ではサロンでひとりひとりと対話するなか望月さんが実感した、大人の女性のファッションの悩みにこたえるべく、今求められているおしゃれアイデアや着こなしをご紹介します。

第132回は、「大人のチュール使い」にクローズアップ。「チュールの面積が増えすぎるとガーリーなムードになってしまうので、大人には部分使いがおすすめ。”ちょい見せ”するのが成功の秘訣です」(望月さん)ご自身によるコーディネート実例&解説とともにご覧ください。

 
望月 律子さん
スタイリスト
(もちづき りつこ)雑誌『Precious』ほか、ファッション誌を中心に活躍中。リアリティと程よいトレンド感を備えたスタイリングは働く大人から高い支持を得ている。2021年秋にファッションレンタルサロン「Allons-y(アロンズィ)」をオープン。著書『望月律子のBASIC THEORY』(ワニブックス)が好評発売中。

■1:裾から”ちょい見せ”で「ワントーン」を程よく華やかに

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クール系小物で清涼感のあるコーディネート。

「同系色で仕上げた、ワンピース見えするスタイリング。裾からチュールがチラッとのぞくのがポイントです。チュールが少し見えるだけで、シルエットや素材感の違いが生きて、装いにドラマティックなムードを演出できます」(望月さん)

シックなワントーンにチュールの繊細かつ華やかな表情が加わり、ドレスアップ感が高まります。見えているのはほんの少しの分量ですが、ぐっとおしゃれな印象に。

■2:「ワンツーコーデ」に効かせて奥行きを演出

ファッションニュース_2,ブラウス_1,大人コーデ_2,夏コーデ_2
ホワイトとテラコッタのラグジュアリーな配色に少量のシアーなチュールが軽やかさをプラス。

「元々チュールがあしらわれたデザインのブラウス。こんなワンツーコーデの際はとくに、このチュールの素材感による奥行きがグッとアップ。ちょっとした部分ですがブラウスにタイトスカート、のシンプルな組み合わせで陥りがちなマンネリを回避します」(望月さん)

ミニマルな夏スタイルだからこそ、わずかなディテールが仕上がりを左右するよう。洗練度が劇的に高まります。

「チュールの甘さが部分的に入ることで、コンサバなスタイリングも十分華やかになります」(望月さん)


人気スタイリストの望月律子さんに、大人の着映えが叶う「ちょっとしたおしゃれのコツ」を指南いただく連載。第132回は「大人のチュール使い」にフォーカスしました。

一過性のトレンド、という域を超えて人気が継続し、もはや定番となった感のあるチュール。ハッと目を引く華やかさはありながらも、決して古臭くなることなく、タイムレスな魅力を放ちます。今だけでなく来年もずっと、この先長く着られるチュールをさらに素敵に着こなすコツ。ぜひ参考にしてみてくださいね。

●この企画で掲載しているアイテムは望月さんのレンタルサロン「ALLONS‐Y」でレンタル可能です。

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料金:1名/¥11,000、2名以上/1人¥5,500(MAX 3名まで予約可能)

問い合わせ先

Allons-y(アロンズィ)

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PHOTO :
黒石あみ(小学館)
WRITING :
神田朝子