【目次】
【7月16日「国土交通Day」とは?】
■平成13年に誕生!「国土交通Day」の概要
「国土交通Day」は、2001(平成13)年に国土交通省が制定した記念日です。日付は、1999年(平成11年)のこの日、「国土交通省設置法」が公布されたことにちなみます。国土交通省は、2001(平成13)年に、建設省、運輸省、国土庁、北海道開発庁を統合して発足した省庁で、「国土交通Day」は国土交通行政についての意義・目的・重要性を理解する日とされていますよ。
■主な関連行事は?
国土交通省は「国土交通Day」の7月16日を中心に、各広報誌、ポスターなどによる広報活動をはじめ、図画・作文コンクール、全国各地で展示会、イベント等各種の広報活動を実施。国土交通省関係施設の見学会、国営公園の無料開放なども行われています。
【ビジネス雑談に役立つ「国土交通省」関連クイズ】
■国土交通省ってそもそも何をする機関なの?
国土交通省は、国土の総合的かつ体系的な利用、開発および保全、そのための社会資本の整合的な整備、交通政策の推進、気象業務の発展と、海上の安全および治安の確保などを担う官庁です。簡単に言えば「暮らしを支えるインフラやまちづくりを担当している役所」ということになります。建築基準の制定、地図情報の整理、河川やダム、下水道などの整備のほか、飛行機、新幹線をはじめとする公共交通機関の安全管理、『Go Toトラベル』で記憶に新しい観光の振興なども国土交通省の管轄です。
■初代国土交通大臣は誰? 現職者は?
省庁再編後、初代国土交通大臣を務めたのは、保守党(2000〜03年)党首、扇千景さんです。実は自由民主党が参加する連立政権では、国土交通大臣ポストは自民党と連立を組む相手に与えられる場合が多く、保守新党が自民党と合流したあとは公明党所属の議員が大臣職に就くことがほとんど。これまでに、北側一雄さん・冬柴鐵三さん・太田昭宏さん・石井啓一さん・赤羽一嘉さん・斉藤鉄夫さんが入閣しています。現職者も公明党の中野洋昌さんです。
■国土交通省の略称「国交省」の、正式な英語表記は?
先に説明した通り、国土交通省は複数の省庁を統合して発足した機関です。そのため、英語表現には特定の言葉が使われます。
・Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism
これが国土交通省のHPが公式に表明している名称です。長いですね! 国土交通省が、土地、インフラ、交通、観光など、広範な業務領域を担当していることがわかります。
そしてもうひとつ。[Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism]の略称として[MLIT]という表現が用いられています。公式文書や業界内のコミュニケーションでも、公式に用いることができますよ。
■国土交通省の4つの「外局」は?
気象庁、海上保安庁、観光庁、運輸安全委員会です。外局とは、本省とは別に設置され、特定の分野の業務を担う組織です。大臣の指示のもとで動きますが、長官など、局のトップもいて、ある程度独立した立場を保ち、独自の判断や発信ができる機関です。
■国交省が支援している「MaaS」とは何の略?
「MaaS(マース)」とは、[Mobility as a Service」の略です。直訳すると、「サービスとしての移動」という意味になります。
これは、従来の交通手段やサービスに、自動運転やAIなどのさまざまなテクノロジーを掛け合わせた、次世代型の交通サービス。今は、たとえば電車は電車、飛行機は飛行機で、それぞれアプリなどで時刻を調べたりチケットを購入したりしていますよね。かなり便利になりましたが、そのクオリティをさらにあげるプロジェクトです。
主軸となるのは、各人の出発地から目的地までの“トリップ単位での移動ニーズ”に対応して、徒歩、自転車からバス、車(タクシー)、電車、飛行機、船などなど…複数の移動サービスを最適に組み合わせて検索でき、その予約・決済もアプリひとつでできるようにして、わたしたちのくらしを今以上に便利しよう、という考え方。
また、観光や医療など、“目的地における交通以外のサービス”との連携によって、移動の利便性向上や地域の課題解決にも資する重要な手段となるとして、国土交通省はアプリ開発やデータ整備の補助のほか、観光地や地方土地での実験のサポートを行っています。
■「地震速報」を出すのはどこ?
国土交通省の外局である気象庁です。
緊急地震速報とは、地震の発生直後に、震源に近い地震計でとらえた観測データを素早く解析して、震源や地震の規模(マグニチュード)を推定し、これに基づいて各地での主要動の到達時刻や震度、長周期地震動階級を予想し、可能な限り素早く知らせるもの。気象庁は、最大震度が5弱以上または最大長周期地震動階級が3以上と予想された場合に、震度4以上または長周期地震動階級3以上が予想される地域を対象に緊急地震速報(警報)を発表します。
■国土交通省に申請するドローンの機体登録手数料はいくら?
金額は、申請方法や本人確認の方法によって異なりますが、900円から2400円程です。登録申請はオンラインもしくは郵送で行えます。
近年、無人航空機(ドローン・ラジコンなど)の利活用が急増している一方、事故や、無許可で飛行させる事案が頻発しています。このような状況を踏まえて、2022年6月20日から登録制度が施行されました。現在では、無人航空機の登録は義務化され、登録されていない無人航空機を飛行させることはできません。
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みなさんは気象庁、海上保安庁、観光庁、運輸安全委員会が国土交通省の外局だという事実をご存知でしたか? 7月16日は「国土交通Day」です。あまりなじみのない記念日ですが、国土交通省トリビアとして、ビジネス雑談にお役立ていただけたら幸いです!
- TEXT :
- Precious.jp編集部
- 参考資料:『日本国語大辞典』(小学館) /『デジタル大辞泉』(小学館) /『日本大百科全書 ニッポニカ』(小学館) /『世界大百科事典』(平凡社) /国土交通省『国土交通Day」の実施について』(https://www.mlit.go.jp/kisha/kisha05/00/000610_.html) /気象庁『緊急地震速報について』(https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/faq/faq25.html) :